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「ねェ、次の日曜は空いてる?行きたいところがあるの。
ほら、前から言ってたでしょ?スィーツのおいしい店なのよ。」
「ごめん。次の土日も、予定があるんだ。」
「え〜。これで、4週連続よォ?何してんのォ、いったい?」
いつも行くファミレス。定元武はトングでサラダを、神田千代美に取り分けた。
「来月、姫路支店に転勤する前に、しておきたいことがあるんだ。」
「もしかして、同じ業務部の女の子と一緒に歩いてたって、本当なの?」
「誰かに聞いたのか?ああ、嘘じゃない。」
「じゃあ、その人と付き合えばいいじゃない。終わりね、私たち。」
「そうだな。そのほうがいいと思う。姫路支店に転勤すれば
もう、俺たちが会うこともないだろう。千代美、幸せになれよ。」
売り言葉に買い言葉。一万円札をテーブルに置き、武は先に出て行った。
「B定食、お願いします。」
地下の食堂、一人で食べる味気なさ。つい2ヶ月前まで、必ず武がいた。
経理部と業務部、互いに部署は違ったが、武は判で押したように時間を守った。
食が進まず半分ほど手を付けて、千代美は食堂を後にする。
「おい、掲示板を見たか?」
「ああ。まだ28歳だってよ。若いのになァ。」
「姫路支社に転勤になる前は、本社にいたそうだぜ。」
「そういやァ、定元さんていたよ。話したことあるけど、いいヤツだった。」
耳を疑った千代美は、掲示板のある場所へ急いだ。
次は目を疑う。だが貼られてある訃報は間違いなく、武だった。
「あ、千代美。残念だったね。ホントにお気の毒だわ。」
「麻衣子… ごめん。今、掲示板で知ったの。」
「どういうこと?婚約してたんじゃなかったの、あなたたち。」
「う、うん。別れたの。武が、業務部の女の子と浮気したから… 」
「定元主任が浮気?もしかして、福沢桂子さんのこと言ってんの?」
「武と福沢桂子さんのこと、を知ってるの?」
「福沢さんは、定元主任の従兄妹なのよ。
福沢さんのお母さんが具合を悪くして、何度か連絡を取り合っていたわ。
定元主任も叔母さんと同じで、心臓が悪かったようなの。
福沢さんから聞いていたけど、定元主任は覚悟していたみたいよ。」
「覚悟って?」
「もう。何、言ってんのよ。自分が長くないかもってことよ。話してなかったの?」
「好きな人ができたから、別れて欲しいって。それが福沢桂子さんだって…」
「バカねェ。福沢さんは来月、寿退社よ。営業部の人と結婚するんだから。」
「人気ブログランキング」応援しておくんなましあとがき
とても美しい声で、ビリーバンバンの兄弟が歌う曲です。
かれらの音楽で、この曲が最も好きなのですが
ご兄弟の考え方が、根本的に違うことを後で知りました。
親兄弟がいない私ですが、身内は仲良くあって欲しいものです。
最後まで、お読みいただきありがとうございました


身内は仲良くがいいですね