
中学の時、いい先生に恵まれた。中学以外も自分は、いい先生に恵まれたように
記憶するが一際、中学の時の思い出が強く残る。
多感な時期であり、もっとも幸福な時期だったのかも知れない。
しかし本当に、中学の時の恩師たちは自分に印象的だった。いい意味のみで。
教師たちは、偶然か同年代であった。ほとんどが45歳前後で、今の自分と同様。
比べて自分の手のひら、なんと綺麗なことか。生きることに対する努力が足りない。
漠然と上を向いていた当時、このていたらくを予想だにしなかった。
もちろん日本の社会が迎える、ていたらくも同様である。
英語の担任が、脱線する話。これがみんなを笑わせてくれた。
長身の二等兵である彼は、背の低い上等兵に苛められる。制裁を加えようと、
跳躍を伴い殴りたいのだが届かない。ワザと背伸びして避ける話しを、実演する。
授業、そっちのけだから生徒もつられる。彼の授業は、笑いが絶えない。
終わりの15分で要を教える。既に参画度が高まり個々、それなりの理解を得る。
自分は英語が得意だったから、もっと授業をして欲しかったのが本音であった。
しかしながら滑稽な内容に、不満などあろうはずもなく和して爆笑の渦に加わる。
終業のベルや、お名残惜しゅうございました。数学は、さっぱりでしたが。
生徒を引き込ませる秀逸な教師、実はすべて創作であった。
年齢を逆算すれば出兵しておらず、また徴兵を免れる立場であったことも自分や
周囲は気付いていた。そして、それを口にした教師もいた。徴兵を免れたく、
教員免許を取得した、と自らを告白。悲喜交々、人生色々。
中学3年生の時、同級生がオーディオセットを買ってもらった。
当時の男子生徒、憧憬の念を隠せない。次から次へと同じものを、買っていく。
「父ちゃん!ステレオ、買ォてや。」「それ、なんぼするがぞ?」「15万円よ。」
こんな会話が夕食のおかず。「100点、取ったら買ォちゃらい。」母の言葉で閉められる。
前述の会話は想像の域を超えない。おおかた、そんなトコだろう。
青年団のあんちゃん、実際にあった会話というものを聞かされた。
「父ちゃん!ステレオ、買ォちゃんないや。」「ええわい。買ォち来いや。後で払うけん。」
「父ちゃん!買ォたで。」「こ、これがス、ステテコか?」父上、腰を抜かしたそうな。
両親のいない自分は当然、言い出せず我慢も必然。しかし人一倍、興味がある。
当時のオーディオセットはコンポといい、無駄に大きい。この場所を取る大きさが
また、少年の優越感をくすぐる。トランスの大きさなど、実際は大きいほうが
いいのだが、今は小さくても音質が優れている。今となっては粗大ゴミ。
同級生が聞かせてくれたTHE BEATLESに固まった。クラシックばかりの自分が、
その音楽性に酔いしれる。YESTERDAYは今でも、歌詞を書ける。
回顧主義の自分は、過ぎた日を温めることを愛す。気分は、すっかり年金受給者である。
過去を勧めるつもりはないが、63年前の今日だけは忘れて欲しくない。
「人気ブログランキング」人文・エッセイ部門に参加しておりますあとがき
今月はTHE BEATLESについて書いております。何とか半分、書けました。
さて恒例のプレゼントクイズです。イギリス版のほとんどを所有しておりますが、
「OLDIES」(EAS-80557)だけ持っておりません。なぜでっしゃろ?
1.買いに行くたびに品切れだった 2.収録曲がほとんど、重なっていた
3.食うに困って、質に入れた 4.当時の彼女にあげた
以上の四者択一で、コメント欄にお書きください…コメント欄以外の回答は無効と
させていただき、8月16日午前2時が締め切りです
正解者の中で後ろから3番目の方に、神戸スィーツを送らせていただきます
送付のための個人情報をお聞きすることを、ご理解ください
また賞品の性質上、勝手ながら日本国内のみの発送とさせていただきます
最後まで、お読みいただきありがとうございました


皆さんがほとんど4なのでなぜか1で宜しくお願いします。こんな時代もあったのかな?
コンポ、やはり憧れました。
4番、当時の彼女にあげた。