営業部第四課(食品)

2008年09月05日

ニョッキな気分

No.00223

 
↑  「人気ブログランキング」に参加しております…応援していただければ光栄です


木曜日はニョッキの日













久しぶりね、こうやってあなたと、山歩きするのも。
仕方がないわよね。あなたは、休みが多いけれど私は、不定休だから。
やっぱり、公務員にしとけばよかったわ。親の言うことは、聞くものね。
デザイン会社なんて、夢だけで生きてるようなものよ。

そうよ。バクみたいなものよ。いろんな人の夢を食べて、お金に換えてんの。
気が付けば自分の時間まで、食べられてるわ。いったい、どんだけ。
そう言えば、「どんだけ〜?」って言う人、まだ、いるわね。
頭がいい人なのかしら。趣味じゃないけど。だって、男らしくないじゃない。

違うわよ。イヤなんじゃなくて、趣味じゃないって言っただけ。
私に男は、一人だけでいいの。馬鹿ね、何、照れてるのよ。当然じゃない。
私は今のままで、幸せよ。あなたの昇格なんて興味ないし、生活費だって
二人で働けば十分じゃない?そうでしょ?あなたも、不満じゃないでしょ。

私の方が収入が多くて、当然よね。労働量が違うんだし。
でも、私は感謝してるのよ。収入は、たまたまじゃないの。人間性の評価じゃないわ。
こうして、好きなことをさせてもらえるだけでも、嬉しいのよ。
子供のことは言わないで。出来ないものは、仕方がないじゃない。とっくに諦めたわ。

もう、山はすっかり秋の準備ね。あちこちに、キノコが生えてるわ。
ねえ、これって確か、毒キノコよね?ほら、図鑑に載ってたじゃないの。
小さい、図鑑とか持って来れば良かったわね。ほら、あっちにも生えてるじゃない。
見て見て、これは絶対、大丈夫よ。ダメ?そうよね。確証ないと、ね。

あら、あっちにも。こうやって見ると、いろんなキノコが生えてるのね。
不思議よねえ。毒キノコとそうでないキノコ。まるで、人間みたいだわ。
見た目では分からない。「馬には乗ってみよ。人には添うてみよ。」って言うわね。
そろそろ、帰りましょうか。もう薄暗くなっちゃったし。

はあ、汗だくね。健康的だわ。爽快ね。また、行きましょ?
うん、まだ分かんない。でも、休めるように努力するわ。また、行きたいもの。
今度は、図鑑とか持って行くんだから。決めたの。だから、努力するってば。
今日は私が作るわ。いつも、あなたに作ってもらってるか、外食だもんね。

何がいい?無理よ、ビーフ・ストロガノフなんて。随分、作ってないし。
時間、かかっちゃうでしょ?そう、イタリアンは、どう?
簡単なものなら、作れるわ。今日は何だか、イタリアンな気分なの。
それより、先にシャワー、浴びていらっしゃい。着替え出しとくわ。

少し前、、買い過ぎて冷凍したトマトがあったわね。
ソースを作って、ニョッキを茹でてと。これ、何分ぐらい茹でるんだろ。
どれどれ?あら、木曜日はニョッキの日って書いてある。今日は金曜じゃないの。
やめた、やめた。「ねェ、宅配ピザのチラシ、どこやったっけ?ねェってばァ。」




 
↑  「人気ブログランキング」に参加しております…応援していただければ光栄です


あとがき
食べることより、作ることの方が好きな私です。
ただ、自分だけのために作る料理は、上手くなりませんね。
買ってきた食材、下部に書かれてある文字を見つけましたので、書いてみました。



 最後まで、お読みいただきありがとうございました

freude48 at 08:00|PermalinkComments(10)TrackBack(0)clip!

2008年09月01日

親父の楽しみ

No.00219

 
↑  「人気ブログランキング」に参加しております…応援していただければ光栄です


배추 김치를 주세요











テレビのリモコンをずっと握っている、親父。
次から次へと、チャンネルを変える。
気に入った番組がないのは、仕方がない。放送局が悪いのだ。
しかし同居の家族、たまったものではない。親父はもっと悪い。

「もう、お父さん。いい加減にしてよね。」取り上げられるリモコン。
実権は母親にある。親父がゆっくりできるとこなど、我が家にはもうない。
トイレが長いと、息子に叱られる。風呂が長いと娘が、怒鳴る。
我が家どころか、会社にも親父の居場所はないのだ。

寝過ごし飛ばす自転車、キイキイ自分でもうるさくって仕方がない。
(覚えてろ。いつか、あっと言わせてやるぞ)つぶやく朝に、電車のドア。
目の前で閉まった通勤快速。親父は「あっ。」と確かに言った。
仕方なしに、次の急行。駅から、会社までジョギング決定。健康的だこと。

青い背広で心も軽く、前途ある若者、お尻のポケットに財布が半分、見え隠れ。
「いかん、いかん。」と首を振りつつ、中身を想像。身なりは随分、高価に見える。
次の駅で降りてくれた若者、軽い後悔、犯罪者に成らずに済んだこと、神に感謝。
代わりの乗り込む乗客、多いこと。薄着の女性、位置関係がややこしい。

(痴漢と間違われたら、どうしよう)要らぬ心配、悶々と。ああ悶々と。
「あ、降ります、降ります!」慌てて降りる、次の駅。毎日、乗る駅、降りる駅。
小市民は、つい乗り越してしまう、情けなさ。だから、出世しないんだが。
今日も往復、ルーティンワーク。来て欲しくないし、会社も無情。

家族に煙たがられる親父が、仕事などできる訳がない。
入社当事に厳しく教えた後輩など、既に部長に昇進。君呼ばわりだ。
この前入った若造が、もう直属上司。女子社員には、金を払って義理チョコ。
隠れてこそこそ、おイタをしたくとも小遣い銭さえ、事欠く始末。

たまの日曜日。家族で出かける食事にも、父親の食べたい物がない。
綺麗な印刷、メニューを持っていつまでも。ウェイトレスの急かしもさり気ない。
「も〜、お父さんたら、早く決めてよね〜。」「もう、何でもいいじゃないの。」
母と娘で苛めてくる。昔は、かわいかったものを。今じゃ安達ヶ原の鬼婆ァ。

仕方がないから、「このナントカセット、ください。」決めた後も小言が2,3
(そんなこと言ったって、食べたい物がねえんだもんなァ)
「お待たせしましたァ。」「あのォ、漬物はないんですか?」
今は漬物を漬けてない食事が多い。食堂だって、小皿に有料だったりする。

日本人に最も、売れているのがキムチらしい。いつのまにか、日本食になった。
スーパーに行けば、漬物よりもキムチが多く置いてある。
久々、今夜は一人きり。娘はデート、息子は部活。妻は、何やら飲み会らしい。
キムチにビール。親父の楽しみ、今はこれだけ。テレビで野球、また負けた。



 
↑  「人気ブログランキング」に参加しております…応援していただければ光栄です


あとがき
THE BEATLESをネタに1ヶ月、書いたのですが画像さえあれば、あと2ヶ月くらい
書きたいような気もしています。まァ、腹も八分目ですな。

こんな、おとうさんもようさんこと、いてはるんやないか、と思います。
まァ、頑張っておくんなはれや。生きるこっちゃ。
大してええこともないやろけど、悪いこともなかろうて。



 最後まで、お読みいただきありがとうございました

freude48 at 08:00|PermalinkComments(14)TrackBack(0)clip!

2008年07月24日

阪神・白鵬・玉子焼

No.00181

阪神・白鵬・玉子焼














既に死語となりつつあるが、滋養強壮などと言っていた時代がある。
カルピスを飲んで「初恋の味」とか、言ったいた。先程、初恋を味わってしまった。
入院患者を見舞う時、生玉子を携える話を聞いたが自分は、どうやら
その後の世代らしい。自分の時代はバナナであった記憶がある。

就学を前後して、祖父が入院生活を送っていた。
月に1度のペースで祖母と見舞うのだが、祖母は果物店でしばし悲しい顔をした。
祖母にとって台湾産以外は、バナナと認めない。
何軒も果物店を回る祖母であった。ほとんどの店で、取り扱っていなかったのだ。

幼少期の会話であるから、40年近い昔のことである。
当時、生玉子が1個20円程度であった、と記憶する。
祖母が、玉子焼きを作ってくれた。よく、焦がしてしまう。
他に同居家族がいなかった頃、の記憶である。今は、位牌のみが家族。

東京の下町、鋳物工場で不良品が続発、言い訳が「シガツヨカッタ」
ヒがシになる下町訛り、駄目になる意「お釈迦」の語源らしい。
「砂糖を入れたら焦げるものだ。」と、祖母は教える。
砂糖を入れる玉子焼きで育てば、この歳になっても玉子焼は、甘く焼く。

自分は塩も入れる。甘さが引き立つからだ。
まず、ペーパータオルを幾重にも折り、ホッチキスで止める。使い捨ての刷毛だ。
サラダオイル、気が向けばオリーブオイルを温まる。弱火にする。
玉子焼器を軽く、回す。強く回せば火傷する。まだ試したことはない。

全体に馴染めば、器に余分な油を移す。玉子を溶くのは、直前がいい。
およそ4回に分けて、薄く焼く。次の流し込み作業、の前に必ず油を塗る。
ペーパータオルのお出ましだ。この時に、半生のうちに重ねていく。
好みなのだが、中身がとろりとした玉子焼を作ることがある。

実は今回、玉子焼器を用いていない。フライパンで作っているのだ。
自分は、フライパンを多用する。麺類を茹でるのは、すべてフライパン。
蓋をすれば火の廻り、が早いのだ。アルデンテなど、お手の物。蒸らせばいい。
玉子焼でフライパンと、専用器の違いは端っこの仕上がりのみである。

フライパンは都度、油を塗らなくていい。新しく流し込む際に、回せばいい。
祖母よ見てみろ!どこが焦げておるか?砂糖で味付けようが、味醂だろうが、
火加減次第で玉子焼は、焦げないものである。料理に関して、多分に反面教師。
位牌に匂いだけ、嗅がせたら己が食らう、残酷物語。この世は生きている者のため。

今、なぜ玉子焼か?長期不在予定のために、身辺整理中なのである。
玉子焼に入れる玉子は、3つないし4つ。1食で食べ切れなかったりする。
副菜の立場である以上、そういう消費方法が自分に定着。
ちなみに、食べ物として扱う場合に「卵」表記は、使わないことにしている。



「人気ブログランキング」人文・エッセイ部門に参加しております


あとがき
2時頃就寝、5時半起床の生活が22火より逆転、2時起床で2:45出立の生活です
睡眠障害はもとより、過労状態が続き意識朦朧、キーボード徘徊、まだら惚け
時折、のたまう愚にもつかぬ戯言(たわごと)、戯言(ざれごと)、命知らず
その昔「巨人・大鵬・玉子焼」、強いものをヒーロー、と称す。



 最後まで、お読みいただきありがとうございました



freude48 at 08:00|PermalinkComments(13)TrackBack(0)clip!

2008年07月19日

団子は誰が食べた? scene 3

No.00176

だからサラの串を出すなよ














「あ〜、大沼組長でいらっしゃいますか?会津土木の若松です。いつも、はい。
 お世話に、はい。それはもう。はい。十分、に。はい。順調です。
 午後1時から入札ですから、2時には、もう。はい。はい。こちらは、もう。
 はい。よろしく、お願いします。もちろん、組長には、もう。はい。はい。はい。」

こんちわ〜、今日はよろしくお願いします。これで、お願いします。
郡山土木さん、今日はまた、いい天気で何よりです。これで、お願いしま〜す。
どうもどうも、須賀川建築さん。いろいろ、とお世話になります。
今日は、ひとつよろしくお願いします。金額は、これで。はい。お願いします。

喜多方コンサルティングさん、こんにちは。今日はよろしく、お願いしま〜す。
こんにちは、本宮土木建設さん。これで。あ、落ちました。頼みますよ。
田村組さん、どうもどうも。この埋め合わせは第7工区で。分かってます。
白河工務店さん、こんにちは。ご苦労さまです。今日は、よろしく、お願いします。

これはこれは、会津土木さん。若松専務には大変、お世話になりました。
いろいろ、とりなしていただいたことで、談合も問題なく。はい、感謝しております。
金額は、これで。当社の次に会津土木さんを、低い金額に設定してます。
最初は1億2,500万円です。ボーリングしてますから、不調はないハズです。

「それでは第6工区下水道工事入札の、開札を行います。
 最低価格、1億2,200万円です。設計金額より高いので、各社様、
 2回目の入札を、お願いします…それでは、2回目の開札です。
 最低価格は1億800万円で 伊達建設さんの落札です。ご苦労様でした。」

「こんにちは、平成土建と、言いまァす。このたびは落札、おめでとうございます。
 当社は、下水道工事を得意、としておりまして、ぜひとも下請けに使って…。」
 あ〜、当社は直営班がいますから、結構です。け、結構です。け…どた。
「痛え。痛えよォ。」「どないしたんや、双葉。こりゃ、大変や。骨折、ちゃうか?」

骨折だなんて、そんな。当たっただけじゃないですか。「兄貴、痛え。痛えよォ。」
「兄ちゃん、ウチの大事な稼ぎ頭を突き飛ばしておいて、それはないやろ」
「伊達建設さん、どうしたんだ。」「あ、会津土木さん。実は、この方が…」
「話は、後だ。とにかく病院は私が連れて行こう。さァ、私の車へ。」「痛えよォ。」

会津土木さん、お願いします。いつも、すみません。すみません。
「兄ちゃん、すみませんで済まされたら、困るんや。兄ちゃんの事務所、行こか。」
「なかなか、ええ事務所やないけ。事務員さんも、べっぴんやし。儲けとるのォ。
 どうや、これやったら第6工区の工事、落札金額の95%で引き受けよか?」

さ、最初から、そのつもりで…そんな5%の粗利では、とても無理です。
「兄ちゃん、言い掛かりは困るのォ。さっきの運んでくれた人、兄ちゃんの
 知り合いみたいやけど、後で治療内容を聞いたらええがな。痛がってたでェ。
 純利なくても実績が残るやないかい。ワレだけ、甘い思いしよ、思うなよ。」




「人気ブログランキング」人文・エッセイ部門に参加しております

過去掲載分を一ヶ月単位でPDF編集しております
ご希望の方は、右側にピンナップしてある「外部契約倉庫」をクリックしてください
メールフォームが開きますので、そちらからご請求ください



 最後まで、お読みいただきありがとうございました



freude48 at 08:00|PermalinkComments(11)TrackBack(0)clip!

2008年07月15日

不死身の煎餅屋(富士見健人4)

No.00172

揚げ饅頭が、美味しかったです♪













「ですから、支店長。運が悪かった、と申しますか、若気の至りと言いますか。
 本人も、このとおり反省しておりますので、どうか寛大な措置をお願いします。」
「う〜ん。まさか、富士見クンがなァ。う〜ん、う〜ん。本部にも知れるしなァ。」
支店長、申し訳のしようがありません。不徳のいたすところです。ご存分に。

「ねェねェ、沙紀。聞いた?富士見さんの話。そう、意外よね。真面目そうなのに。」
「それよりさァ、支店長、あと3年で定年でしょう?保身で、絶対に切るわよォ。」
「優美さァ、辞めた真紀先輩だけど、アタシまだ信じられないの。」
「支店長に迫ったって話?絶対に変よね?真紀先輩、あの後で未遂でしょ?」

「やっぱり、支店長から何かあったんじゃない?突合がおかしい、とか言って。」
「真紀先輩、おとなしかったもんね。優しかったし。出納、やるなら辞めちゃう。」
「朝霞常務、どういたしましょう。せっかく常務の根回しで、優秀な人材を
 いただいたのですが、今回は話が広がり過ぎておりまして。」

「桶川君。簡単な話だ。辞表を書かせなさい。彼を温存しては、君の汚点になるぞ。
 支店長で定年を迎えるか、役員の椅子を狙うか。下手をすれば君は、来期から
 出向だ。それでもいいのかね?彼の人生なんて、ワシらには関係ないんだよ。
 それとも君は、管理責任を問われてまで、かばいたいのかね。

 そうすれば、先々月に辞めさせた彼女、誰だったっけ?まァいい。君が、起こした
 セクハラ問題も彼女の両親まで出てきた件も、突かれてしまうぞ。
 もみ消してやったのは一体、誰のお陰と思っているんだね?派閥、というものは
 一蓮托生なんだよ。君がここまで来れたのも、派閥のお陰では、ないのかね?」

「そ、そうですね。朝霞常務には、ご迷惑を掛けられません。」
「桶川君、言葉に気を付けたまえ。ワシは君の事を思って言っとるんじゃないか。」
「あ〜、川口課長、富士見君。実は、昨日の支店長会議のあとで、常務とも相談…」
桶川支店長、その件ですが身を引かせていただくことに、いたしました。

「ま、待ちたまえ、富士見君。支店長は君のために、わざわざ常務にかけあって…」
「川口課長、まあいい。富士見君、その決心は固いのかね?本当に辞めるのかね?」
はい、身を引かせていただきます。これをしたためてきました。受理、願います。
「そうか、残念だな。常務は何とか、取り計らってくれたんだが。決意なら仕方ない。」 

「おとうさん、どうだった、ハローワーク?」
「ダメだ。この歳じゃ何にもありゃしねェ。ずっと、食いモン屋をやってきたんだ。
 食いモンしかできねェよ。こうしちゃおられねェから、明日も行ってくる。」
「そうだよ、おとうさん。富士見家は不死身なんだからね。」

そっか、健人の敗北か。いいじゃないの。一度くらい、敗北を喫するのも人生よ。
それじゃ、暇なんでしょ?父と会ってみる?そ、病院よ。たぶん、もう歩けないわ。
お父さんも、豚カツ屋さんを閉めるなら、二人で手伝ってよ。ウチも老舗なんだぞォ。
煎餅、食べてみてよ。きっと、唸るわよ。揚げ饅頭だって、売れてるんだから。






「人気ブログランキング」人文・エッセイ部門に参加しております

過去掲載分を一ヶ月単位でPDF編集しております
ご希望の方は、右側にピンナップしてある「外部契約倉庫」をクリックしてください
メールフォームが開きますので、そちらからご請求ください



先月より開催の月イチクイズですが、おかげさまで多数の方に
応募いただいたことをお礼申し上げます
サイドバナーに先月の、ご当選者と送らせていただいた賞品を、掲載してあります

さて画像の和菓子は、1.買った 2.もらった 3.かっぱらった 4.勤務先の賞品
以上の四者択一で、コメント欄にお書きください…前回はコメント欄以外の回答が
多かったのですが、無効とさせていただいており、7月16日午前2時が締め切りです
正解者の中で後ろから4番目の方に、バナー掲示同等品を送らせていただきますが、
送付のための個人情報をお聞きすることを、ご理解ください
また賞品の性質上、勝手ながら日本国内のみの発送とさせていただきます



 最後まで、お読みいただきありがとうございました



freude48 at 08:00|PermalinkComments(44)TrackBack(0)clip!

2008年07月14日

カツとじ定食(富士見健人3)

No.00171

カツとじが嫌いだって言っているんじゃない…濡れたカツが、イヤなんだよ!











「ハイ、いらしゃいませ。」
「カツとじ定食、ちょうだい。」「あ、俺もそれにするわ。」
「カツとじ定食、お2つですね。少々、お待ちください…カツとじ定、2丁ォ〜」
「おい、みどり会計の今度、入った息子。あれ、切れるなァ。」「ああ、若いのになァ。」

「ねえねえ、優美。行田支店から来た富士見サンて、イケメンじゃない?」
「京都大学の人ね。県立浦和から行ったらしいわよ。」
「さっすがァ、沙紀ねェ。情報が早いわァ、相っ変わらずゥ。」
「ねェねェ、それで。いっちゃう?いっちゃう?いっちゃう?行かないなら、アタシ…」

「あ〜、みんな聞いてくれ。分かっている、と思うが息子の浩を、次期から
 副所長とするつもりだ。私は、もう年のせいか、決断力が鈍って随分と
 みんなに助けられてきた。とても、感謝している。
 独立した川越君の助けもあって、ここまでやって来れた。
 
 浩は、公認会計士の2次試験までは在学中にクリアしているし、実務を重ねて
 3次試験を通過させるつもりだ。親の私が言うのもナンだが、経験こそないが、
 決断力は私より、優れていると思う。実は、今回の賞与支給だが、増収もあり
 浩の提案で3か月分の支給としたい。みんなも助けてやって欲しい。」

「よし。次は、みどり会計事務所だ。ここは最近、ご子息が入ってきている。
 確か、県立浦和だから富士見の後輩だな。ここは先代からの老舗だから、敵に回すと
 県内、かなりの企業から嫌われるぞ。本部も一目、置いている取引先だからな。」
ハイ、課長。慎重に対応させていただきますので、宜しくお願いします。

「川口課長、暑いですな。まァ、どうぞ、お掛けください。こちらが新任の方ですかな?」
ハイ。初めまして。富士見健人と申します。宜しく、お願いします。
「富士見さんですか。これが息子の浩です。昨年、大学を出たばかりなんですよ。
 ウチの家系は県立浦和から慶応、と決まっておりましてな。確か、お宅も?」

ハイ、私は県立浦和から関西の公立に行きました。ご子息と同じ高校とは光栄です。
「富士見さんは、よく存じ上げていますよ。自分より2年、先輩です。」
こ、これは光栄です。ご存知でいらっしゃったのですか。恐れ入ります。
「いやァ奇遇ですね。富士見のことも含めて、ひとつ、今後とも宜しくお願いします。」

「いやァ、取引はお断りします。富士見さん、覚えていないでしょうね。10年前などね。
 あなたに脅し取られた、3,500円はまだ返していただいて、いませんからね。
 南北銀行さんでは身元調査も、なさらないのですね。川口課長には、お世話に
 なっておりますが、こちらサンとはお付き合い致しかねますよ。犯罪者サン、とはね。」

「あんた、ホントに無理なのかい?」
「ああ、済まん。健人を京都の大学に行かせた時に、無理をしてしまったんだ。
 あの頃は、FXで儲かったが今じゃ、失敗続きだ。もう、この店を売るしかないよ。
 ああ、情けない。親父が開いた豚カツ屋なのに、俺が閉じなきゃならないなんて。」





「人気ブログランキング」人文・エッセイ部門に参加しております

過去掲載分を一ヶ月単位でPDF編集しております
ご希望の方は、右側にピンナップしてある「外部契約倉庫」をクリックしてください
メールフォームが開きますので、そちらからご請求ください



 最後まで、お読みいただきありがとうございました



freude48 at 08:00|PermalinkComments(17)TrackBack(0)clip!

2008年07月13日

豚カツ、揚がったよ!(富士見健人2)

No.00170

豚カツ、揚げた














おい。10円、貸してくれ。10円くらい、持ってるだろ。
ホントに持ってないのか?ちょっと、跳んでみろ。跳んでみろって、言ってんだよォ。
ほら、財布が落ちたじゃねェか。入ってる、入ってる。貸してくれ。明日、返してやっからよ。
「こ、これは帰りに参考書を買うので、母にもらったお金なんです。だから…。」

うるせェな。明日、返してやるって言ってンだろ?参考書なんか、明日、買えよ。
俺は腹が減って、死ぬかも知ンないぜ。どっちが大切だ?ああん?殺す気か?
おまえ、俺に死ねって言うんだな?飢え死にしろって言うんだな?
「わかりました。明日、本当に返していただけるのですね?本当に。」

返してやるって言ってんだろ。明日、放課後に、ここへ来い。3,500円、返すから。
1年か?どこのクラスだ?名前は、上尾って言うんだな?
俺は、3年1組の富士見健人って言うんだ。よく、覚えときな。じゃ、明日だぞ。
「本当に返してくださいね。母にボク、叱られますから。」

「上尾クン、富士見先輩と知り合い?」「あ、熊谷さん。あの人、知ってるの?」
「やァだ、上尾クン。知らないのォ?秀才でイケメンで、クラスの女子なら全員、
 知ってるわよォ。上尾クン、すごォい。富士見先輩と知り合いなんだァ。
 ねェねェ、何を話したのォ?ねェねェってば。聞かせてよ?どんな、話したの?」

「う、うん。そ、それが、うん。ねェ、あの人って、成績いいの?」
「何、言ってるのよ。3年でいつもベスト3よ。品行方正で、イケメンで、
 その上に秀才だし、先生たちもお気に入りよォ。憧れるなァ。」
「へェ、品行方正…ホントに?あの人に、間違いないの、熊谷さん?」

「え?なァに?上尾クン、富士見先輩を疑ってるのォ?信じらんな〜い。
 上尾クン、見損なったわァ。おとなしい男子だって思ってたのにィ。感じ悪〜い。」
「あ、いや、違うんだっ。待ってよ、熊谷さん。く、熊谷さんってば。
 あ〜あ、行っちゃったァ。どうなってるの、一体。何で、こうなるの?」

「ただいまァ。お母さん。参考書?うん。あのね、今日、ボク、本当に買うつもり
 だったんだよ。違うって。ゲームソフトなんか、買ったりしてないって。
 ホントだってば。それが、ね。3年生の人におなかが空いたから、貸せって。
 うん、3,500円。うん。全部。信じてよ、お母さん。ホントだってば。」

「おはよ。」「ぼんじゅ〜る。」「おっはァ。」「おはよ、真奈。」「秀太、おはよっ。」
「あ、上尾クンよ。」「ホントだ、上尾クンが来た。」「まったく、どういうつもり?」
「おい、上尾。おまえ、3年の富士見サンと知り合いらしいな?」「え、ああ。」
「富士見先輩を疑ってるって、ホントかァ?」「ホントよォ。アタシ、聞いたもん。」

ただいま、母さん。着替えたら、店の方を手伝うよ。そろそろ、忙しくなるだろ?
高校は公立だったら、行けるよね。県立浦和だったら、戸田先生も行けるだろって。
父さん、お疲れ。皿、俺が洗うよ。ああ、いいって。いいって。俺がやるから。
「上尾ォ、富士見先輩なんか、いねえじゃねェか、こいつ。」「そうよ、そうよ!」






 ←ポチッ♪と、ご協力いただければ幸いです
「人気ブログランキング」人文・エッセイ部門に参加しております
本日も、1クリックをお願いします


過去掲載分を一ヶ月単位でPDF編集しております
ご希望の方は、右側にピンナップしてある「外部契約倉庫」をクリックしてください
メールフォームが開きますので、そちらからご請求ください



 最後まで、お読みいただきありがとうございました



freude48 at 08:00|PermalinkComments(7)TrackBack(0)clip!

2008年07月11日

CIAチャコ

「人気ブログランキング」人文・エッセイ部門に参加しております
クリックのご協力を、期待しています


No.00168

宅配ピザ











「お電話、ありがとうございまァす。ピザ・ピザ・ピザ学園前店でェす。」
ポストにチラシが入ってたんだけど、このコンビテイストのL、届けてくれる?
「ご注文、ありがとうございまァす。恐れ入りまァす。先に、お電話番号、
 いただいてよろしいですかァ?市外局番から、お願いしまァす。」

「はい、ありがとうございまァす。那須サマでいらっしゃいますね。いつも、
 ご利用、ありがとうございまァす。コンビテイストのLサイズがお1つですね?
 ご一緒に、シーザースサラダはいかがですかァ?単品ですと480円ですが、
 セットですと300円になります。大変、お得ですよ。ご好評でございまァす。」

じゃァ、それもね。あ、あとポテトもちょうだい。コーラ2本が付くんでしょ?
「サクっとポテトがお1つですねェ。コーラを2本、サービスさせていただきまァす。
 ご注文は、以上でよろしいですかァ?」
「では、ご注文を繰り返しまァす。コンビテイストのLサイズがお1つ…。」

「お会計、合計で3,860円になりまァす。ただいま少々、込み合っておりますが、
 できるだけ30分以内にお伺いいたしまァす。ご注文、ありがとうございまァす。
 私、宇都宮が承りました。またのご利用、お待ち申し上げておりまァす。」
「おい、鹿沼、焼けたか?早くしろ、このグズ。真岡、サラダは?よし。」

「できたな、鹿沼。いいか、人の電話を聞いてろ。必ず、客の言うことを復唱するんだ。
 それを聞きながら、トッピングし始めるんだ。電話を切ってからじゃ、遅いんだ。
 客は、身勝手なんだからな。遅かったら、キャンセルされるんだぞ。特に、ここの
 客は未だに30分過ぎたら、キャンセルしやがる。できたな。じゃ、行ってくるぞ。」

鹿沼、あんなの気にするなよ。おかしいなァ、野菜の減りが早いんだよな。サラミも。
矢板さん、副店長はヤル気満々っすね。店長が病欠で、もう3ヶ月でしょ?
店長の座、狙ってません?なんか、そんなカンジっすよ。ハリキリまくりっす。
『鹿沼さァん、副店長はホント、元気ですねェ。応対もテキパキしてるしィ。』

そっかァ、チャコさんは先月からバイト、入ったばかりっすもんねェ。
副店長も店長がいる時は、あんなにバリバリと違ったンすよォ。
奥さんに、ケツ叩かれてるン違いますゥ?おなかの中に赤ちゃん、できたしィ。
カカァ天下っす。尻に敷かれてるンすよォ。できちゃった結婚ですしィ。

「ただいま。鹿沼ァ、だから早くしろって言っただろ。また、キャンセルじゃねェか。
 ホントにいい加減にして、欲しいぜ。まったくよォ。40分だって、言いやがる。
 あ、チャコ。これ、取り消し処理しといて。やり方、分かってるよね?」
「はい、お電話ありがとうございます。…すぐに、伺います。」「おい、行ってくるぞ。」

『パパ、分かったわ。やっぱり、副店長の宇都宮よ。今月に入ってからでも10日間で
 2万円もごまかしてるわ。手口は、パパの推測どおりね。一度、売り上げたオーダーを
 キャンセルしてるの。手書き伝票でゴム印、押して領収書を客宅に届けてるわ。
 それと、奥さんの入れ知恵ね。食材も持って帰ってるわ。ケリーバッグ、約束よ、パパ。』





 ←ポチッ♪と、ご協力いただければ幸いです
「人気ブログランキング」人文・エッセイ部門に参加しております
本日も、どうか1クリックをお願いします
最近、来訪者の数は増えているんですけど、クリック率は下がっているんです(T_T)

過去掲載分を一ヶ月単位でPDF編集しております
ご希望の方は、右側にピンナップしてある「外部契約倉庫」をクリックしてください
メールフォームが開きますので、そちらからご請求ください



 最後まで、お読みいただきありがとうございました



freude48 at 08:00|PermalinkComments(14)TrackBack(0)clip!

2008年06月22日

銀座かりん

 ←ポチッ♪と、ご協力いただければ幸いです
「人気ブログランキング」人文・エッセイ部門に参加しております

No.00149

輝いていた「銀座かりん」は、今…













お、目が覚めたな。気分は、どうだ。今日は、いい天気だぞ。
さっきから、すずめが賑やかだよ。今日は暑くなりそうだな。
どした?起きるのか。無理をするなよ。待ってろ。今、起こしてやる。
お、すまん、すまん。ちょっと早かったか。スイッチが、え、と。

このくらいでいいか?大丈夫、今日は休みだ。明日の朝まで、ここにいるよ。
日曜の休みなんて、久しぶりだ。手違いがあったらしい。南浦和のスーパーが、
キャンセルだそうだ。心配ないよ。駐車場の警備だったら、いくつもあるさ。
俺は小柄だけど、体力だけが自慢なのは知ってるだろ。神は二物を与えず、だ。

お、朝食が来たな。取りに行ってくるよ。あ、どうも。ごくろうざんです。
おっと。は、はい。大丈夫です。あ、おはようございます。おはようございます。
は〜い、お待たせ。大宮さんだっけ、前に同じ部屋だった大柄な人。
今、ご主人に会ったよ。どっちが早く退院するか、競争だな。君の方が早いと思うぞ。

慌てなくていいよ。ゆっくり、食べたらいい。そうそう。あ、お茶か?
俺は、サンドイッチを買ってきた。俺も食べよう。昼は食堂で、カレーでも食べるさ。
思い出すなァ。西麻布のあの店、アマンドだっけ?よく、行ったな。
君は、サンドイッチの玉子は茹で玉子じゃなきゃ、いけないって。ははは。

昨日は与野の複合施設だったよ。アミューズメントって言うらしい。
それでなァ、昔の部下が家族で来たんだよ。ダメだな。つい、目をそらしちまった。
恥じることなんて、何もないのにな。一度に何十億と動かしていたのは、昔のことだ。
あの頃は、何も怖くなかったな。同期で部長代理まで上がったのは、俺だけだった。

夜は、君に会うのが楽しみだったよ。店に来るなって言われた時、驚いた。
これからは、昼間に会いたいって言ってくれた時は、飛び上がる思いだったよ。
君があれほど、身持ちが固かったなんて正直、以外だったんだ。
俺が君の家に転がり込んだのは、あの後すぐ…ん?寝ちまったか。寝顔も、綺麗だよ。

「川越さァん、ご気分は…ああ、お休みになられましたか。
じゃ、吉川さん、ちょっとナースセンターまで、いいですか?」
看護婦さん、あ、すみません。看護師さん、川越の容態はどうなんでしょう。
最近、よく眠るようですが。問題があるんでしょうか。

そうですか…ええ、身寄りはいない、と聞いております。両親を早く亡くしています。
ええ、結婚はしなかったようです。子供もいないはずです。私が、妻を亡くしてから、
もう12年、一緒に暮らしていますから。ええ、よく知っています。
そうですか。年内がやっと、ですか。そうですか。分かりました。宜しくお願いします。

目が覚めたか。気分はどうだ?ああ、いい。いい。無理して、しゃべらなくていいよ。
大丈夫、そのうち退院できるさ。「銀座かりん」と言われたほどの、君じゃないか。
随分と高い、競争率だったからな。思い出すよ。毎日、プレゼントの山だったもんな。
俺が定年になったら一緒に、摩周湖へ行く約束だったぞ。もう2年も待ったんだからな。




 ←ポチッ♪と、ご協力いただければ幸いです
「人気ブログランキング」人文・エッセイ部門に参加しております
本日も、どうか1クリックをお願いします 最後まで、お読みいただきありがとうございました


このたび、過去掲載分を一ヶ月単位でPDF編集させていただきました
ご希望の方は、右側にピンナップしてある「外部契約倉庫」をクリックしてください
メールフォームが開きますので、そちらからご請求ください


freude48 at 08:00|PermalinkComments(12)TrackBack(0)clip!

2008年06月21日

インドア彼

 ←ポチッ♪と、ご協力いただければ幸いです
「人気ブログランキング」人文・エッセイ部門に参加しております

No.00148

こら、見とる俺の息子!彼女くらい作れ!お父さんが高3の時には…












大輔、母さんはもう行くからね。ちゃんと学校に行くのよ。ガチャ。
あ、里奈ちゃん。いつも、ごめんね。ホントにありがとう。
大輔ェ〜、里奈ちゃんが来たよォ〜!里奈ちゃん、私、仕事に行くけど、ごめんね!
「いってらっしゃい。」

こんな会話、今日で何日目だろう。同じ話をする、大輔のお母さん。そして大輔。
10分経って、大輔が腰を上げなければ私は今日も、一人で登校する。
「大輔、上がるね。」勝手、知ったる他人の家。家の中は全部、知っている。
2階の奥、6帖の部屋が大輔の部屋。今は、まるでディオゲネスの樽だ。

こんこん。「開けるよ。」大輔は返事もしない。パソコンの前で、指だけが生きている。
「大輔、おととい買って来てあげたゲームしてるの?」大輔の指は、速度を緩めない。
「大輔、パパが東京の大学に行かないかって言うの。大輔は、どう思う?」
「行けば?」大輔は口を開いた。「あたし、大輔と離れたくないの。ね、一緒に行こ?」

指先の速度を、全く変えず大輔は生返事をした。「考えとく。」
「とりあえず、今日は学校に行こ?」「里奈だけ、行け。」
「大輔は行かないの?」答えない空気に、キーボードの音だけがカチャカチャ、鳴った。
「分かった。部活、終わったら寄るね。じゃ行くよ。鍵、閉めといてね。」

去年、部活を何にするか決める時、ちょっとだけ悩んだ。中学でテニスしていたけど、
補欠だった。弓道部って興味あったし、どっちにしようか迷った。
説明会の部屋を出る時、ぶつかってきたのは大輔の方。大丈夫ですかって、
ラケットも拾わずに心配してくれた。凄い速さで鳴る心臓の音、聞かれそうだった。

「こっちこそ、ぼんやりしてて。あ、テニス部に入るの?」
「中学で、県大会まで行ったんだよ。君も入るの?」「うん。でも今、迷ってる。」
「入りなよ。一緒にやろう?3組の川崎さんだよね?」「え、何で?」
「入学式のあと、見つけたんだ。ね、一緒にやろうよ。テニスしようよ。」

積極的な大輔と、その時が始まりだった。明るくて、頼りがいがあって、成績もよく。
先月の日曜日、二人で駅前のハンバーガー・ショップ。急に大輔が黙った。視線を追う私。
窓の外、女子大生くらいの女がすがりつく腕は、大輔の父親だった。お父さん子の大輔は、
しばらく、うつむいていたが「ごめん。」と言って帰ってしまう。追えなかった。

それから家で、レトルトカレーとパソコンの生活。大輔は昼間、シャワーとトイレ
以外に部屋を出ていないようだ。高校の近くにある大輔の家に毎朝、寄っていた。
そこから二人で登校するのが日課だった。もう冷やかす者も、いなくなったのに。
これから、どうなるかなんて分からない。でも、大輔と法学部に入りたいの。

部活が終わって、大輔の家に着く。インターホンを押しても出ない。
ドアに触ってみたら鍵は、かかっていない。2階に上がると、明かりも点けずに
パソコンに向かう大輔がいた。「明かりくらい、点けなよ。視力、落ちるから。」
「点けるな!」語調に驚いた瞬間、後ろから抱きすくめられた。「東京、行くな!」






 ←ポチッ♪と、ご協力いただければ幸いです
「人気ブログランキング」人文・エッセイ部門に参加しております
本日も、どうか1クリックをお願いします 最後まで、お読みいただきありがとうございました


このたび、過去掲載分を一ヶ月単位でPDF編集させていただきました
ご希望の方は、右側にピンナップしてある「外部契約倉庫」をクリックしてください
メールフォームが開きますので、そちらからご請求ください


freude48 at 08:00|PermalinkComments(16)TrackBack(0)clip!

2008年06月20日

カレー屋カーリー

 ←ポチッ♪と、ご協力いただければ幸いです
「人気ブログランキング」人文・エッセイ部門に参加しております

No.00147

カレーなら毎日でもいい、とか好き勝手言いやがって!













寂れた峠道、平たくなった土地に、下の方が割れた大きな看板がある。
「食事処ロイヤル」と書かれたそれは、およそ言語の意味を忘れそうな店名だ。
未舗装の駐車場は広く、長距離トラックが10台以上も停車できた。
道路の向かいは一段、下がった水田である。小さな集落が、遠くに見えた。

定休日は日曜で、トラックの通りも少ない。
もっとも、日田街道を通る車の方が多く、この道は静かなままである。
壁に貼られた、手書きのメニューは洋食、和食といろいろ書いてあった。
しかし、ここで選ぶ行程を通過するのは、一見客くらいである。

常連客のほとんどは、「大盛り」と注文する。一見客が振り向いたりするが、
店主は黙って、用意する。常連客のほとんどは、カレーが目当てであった。
そのサマを見て、次に来る機会のあった技術者らしき作業着が、「大盛り!」
店主は愛想も言わず、黙々と皿にライスをよそい、カレーのルーをかける。

大きな皿は何の飾りもなく、客層のせいか大盛りの量も、多いように思われた。
バリエーションなど、およそありそうもない。ありふれたビーフカレーである。
随分と煮込んでいるのか、野菜など跡形もない。
カレーのルーから顔を出した、大き目のビーフが、ごろんと1つ。

どろっとしたルーをスプーンの半分くらいすくって、ゆっくりと口に運ぶ。
頭で何かが、弾けるような音がする。そう確かに、何かが弾けたのだ。
次に客は、手前のルーがかかり始めた部分を、スプーンですくって、口に持っていく。
次は、もう少し早い速度で口に運んだ。その次は、もっと早くなった。

ごほごほ。「お客さん、ゆっくり食べんね。」店員が来て、コップの水を足した。
店内に、どよめきが起こる。どうやら、それぞれが経験者のようだ。
慌てて食べてしまうほど、美味なるカレーが常連客のお目当てなのであった。
店員は全員のコップへ順番に、冷えた水を継ぎ足して回った。

「カーリー、今度の日曜、忙しかね?」「せからしかね!」また、どよめきが。
もう成人式も数年前に過ごしたであろうと思われるが、幼児体型の店員であった。
美形と呼ぶには離れており、色も浅黒い。だが、気が利いて気立てのいい子である。
カレー以上に、彼女を見たさに来る客たちであった。店主の娘らしい。

肩にかかる程度の長さは、くるくると縮れており常連たちが、くるみと呼ばず、
カーリーと呼ぶようになって久しい。たまに「カーリーくるみちゃん」などと呼ぶ客、
「せからしか!カーリーで良かとよ。」と返される。そのたび、どよめくのだ。
どうやら、本人も縮れた髪が嫌いではなさそうである。笑顔が憎めそうもない。

食べ終えて、箱ごと置かれたティッシュで口を拭く、技術者。
味もさることながら店の雰囲気に、また来ようと思わせるに十分であった。
千円札を出したら硬貨が一枚、戻ってきた。値段も聞かず、注文していたのである。
その技術者は翌日、土曜日も遠回りして店に来た。昨日のお釣りを手に。






 ←ポチッ♪と、ご協力いただければ幸いです
「人気ブログランキング」人文・エッセイ部門に参加しております
本日も、どうか1クリックをお願いします 最後まで、お読みいただきありがとうございました


このたび、過去掲載分を一ヶ月単位でPDF編集させていただきました
ご希望の方は、右側にピンナップしてある「外部契約倉庫」をクリックしてください
メールフォームが開きますので、そちらからご請求ください


freude48 at 08:00|PermalinkComments(19)TrackBack(0)clip!

2008年06月19日

ぼんカレー

 ←ポチッ♪と、ご協力いただければ幸いです
「人気ブログランキング」人文・エッセイ部門に参加しております

No.00146

しかし、いくらもらいものや言うたかて、甘口くれるかァ?













「ぼん、あきまへん。店の方、行ったら旦那はんのお邪魔になりますよってに。」
せやかて、早よ、お父さんに見せたいねん。…おとうさん、見てみ。100点やで。
こら、匠。店の方、来たらアカンて、あれほど言うとるやろ。紀代。何、してんのや。
「すんまへん、旦那はん。堪忍どす。堪忍どすえ。ぼん、紀代と部屋、戻ろ。」

せやかて、初めてのテストやってん。お父さんに、見てもらいたかったんや。
お母さんかて、あれじゃ逃げてまうわ。ぼく、知ってんねやで。みんな。
「ぼんは、偉いなァ。賢いなァ。100点、取ったんやなァ。末が楽しみやわ。
 でもな、旦那はんかて、大変なんやで。賢いぼんなら、分かって欲しいんや。」

ぼくな、お母さんのこと、あんまり覚えてへんねん。でも、ぼくやお父さん、
置いて男の人と逃げたんやろ。みんな、知ってんねやからな。全部。
ぼくを捨てた、お母さんなんか、嫌いや。お父さんの方が、好きなんや。
でもな、紀代のことがもっと、好きやねん。紀代は、優しいから大好きや。

「ぼん、おおきにえ。でも、お父さんもお母さんも悪ゥ、言うたらあきまへんえ。
 ぼんは、賢いさかいに、もうすぐ分かるよってに。大人には、いろいろと、
 事情、言うモンがありますのえ。お母さんも、いろいろおましたんや。」
ほな、紀代も何ぞ。ジジョウ言うモンがあるんか?紀代も、おらんなるんか?

「ぼん、安心しとおくれやす。紀代は、ずっとここに居てますよってに。
 せや、明日ァ清水さん、行く時、一緒に行きまひょか?旦那さんに、
 箸置、見繕うように言われてますのんや。そないしまひょ。せやせや。」
紀代は、どこにも行ったらあかんえ。ぼくが、許さへんよってにな。

「ほな、ぼん。待っとおくれやす。紀代が店の方、行ってお昼の賄い、もろて来ます。
 さあて、今日は何やろなァ。旦那さんのお料理は、京都一どすえ…」
「…お待っとおさんどす。」なんや、芋の炊いたんと魚の煮付けやんか。こんなん、要らん。
紀代、カレー食べたい。温めるだけのん、あるやろ。あれや。あれや。あれ、してくれ。

北野さん、紀代さんて、もう長いんですやろ。何も、よう作りまへんのですやろか?
ああ、岡崎は知らへんのやな。紀代さんは、煮物させたら祇園一なんやで。
ほんまでっか。失礼なこと、言うてしもた。ほな、何でですやろ。
岡崎。もうすぐ、口明けさん、来はるえ。紀代はな、心臓患うとんや。ハモ、見せてみ。

せや、岡崎。分かってきたやないか。ハモは骨切りが命や。梅肉、もう少し甘うしてみ。
あ、しもた。飛び石に水、掛けてへんわ。おい、ちょっと、ここ頼むわ。
そんな大将、水掛けやったら、わてがやりますよってに。
ええ、ええ、先代からの申し渡しや。大将は、気が済まへんのや。すぐ、戻らはるわ。

もう要らん。美味しないわ。「ぼん、あきまへん。食べモン、残したらバチ当たります。」
もう、おなか一杯や。紀代にやる。ぼく、三条のよっちゃんトコ、行ってくるわ。
「ぼん。ぼん、待っとおくれやす。ぼん、ぼ…。」どて。
あ、紀代、紀代。どないしたんや、おい。…おい、誰ぞ、救急車、呼んでくれ。早よ!




 ←ポチッ♪と、ご協力いただければ幸いです
「人気ブログランキング」人文・エッセイ部門に参加しております
本日も、どうか1クリックをお願いします 最後まで、お読みいただきありがとうございました


このたび、過去掲載分を一ヶ月単位でPDF編集させていただきました
ご希望の方は、右側にピンナップしてある「外部契約倉庫」をクリックしてください
メールフォームが開きますので、そちらからご請求ください


freude48 at 08:00|PermalinkComments(40)TrackBack(0)clip!

2008年06月18日

呉カレー

 ←ポチッ♪と、ご協力いただければ幸いです
「人気ブログランキング」人文・エッセイ部門に参加しております

No.00145

早く、く、くれ、カレー!














「…ほうじゃけど、昨今のインターネット広告に押され気味なんは、都心部の話じゃけえ
地方都市じゃあ、あいもしゃしゃりもなァ。諸君の営業力がモノを言うんじゃけえのォ!」
旅行代理店の営業所での朝礼は、いつも簡素に終わる。本社と違う空気が、心地よかった。
阿賀次長の挨拶は、いつも同じテンションだ。明るく、屈託のない人物像を認めた。

呉の駅前にある営業所は、3ヶ月前に引っ越したばかり。外商担当は、全部で4人。
地元の広島県内出身者ばかりの3人に混じり、事務所の移転と共に配属になった者が一人。
江原幸一は生まれも育ちも、東京の杉並区である。あまり、目立たない存在であった。
可もなく不可もなくと言ったところか。まだ、ここの言葉に慣れていない。

「江原、片山工務店は行ったか?俺が前、担当じゃったから知ってるけど、
 毎年、北陸に社員旅行するはずじゃ。税金対策、税金対策。
 行ってみたらええ。俺のアトガマだって言えばいいから。今年も行くはずじゃ。」
同期入社の長迫は、入社式以来だ。無理に、標準語を使おうとしているのが、泣かせる。

まだ、既存客のすべてを回り切れていない。阿賀次長は、雰囲気に慣れさせるために
まずはカウンターに座らせた。本社から来た社員の、特性を知ることもできたのである。
予想通り、言葉が分からなかったが、カウンターにいる女子職員が援護してくれた。
まもなく、自分から言葉の壁を笑って侘びる姿が見られ、営業所内は健全な雰囲気だった。

「江原君、そろそろ外商で実力を見せてくれんかのう。助けて欲しいんじゃ。」
助けるも何も、県内では最も業績のいい営業所である。転勤前にチェック済みだ。
しかし、社交辞令を嬉々として受け止める技術を、知らない訳ではなかった。
2週間前から、与えられた営業車で、まず既存客から訪問してみた。

江原は、呉カレーの自動ドアを入っていった。昼食で何度か、ここに来る。
今日は、他の客がいなかった。それもそのはずである。江原は壁に目をやった。
ディズニーのデザインは、およそカレー店に不似合いな時計である。
針が、2時を少し回ったところだった。コップの水が、目の前に置かれる。

にこやかに迎えたのは、小柄な辰川里香であった。「カツカレーでいい?」
あいまいな返事で、江原は外を見る。厨房にオーダーを何やら、伝えている。
「お客さんが、駐車場に入ったのを見つけたけん、閉めんかったんよ。」
何のことか江原には、理解に多少の時間を要した。そっか、昼は2時までか。

「お客さん、東京の人じゃねえ。私も東京に、おったんよ。去年まで。」
伏せた目は、恥ずかしがっている様子では、なかった。何かあったんだな。
東京のどこに住んでいたのか、聞いてみようと思って口を開こうとした時、
「は〜い。」厨房に呼ばれて行った。江原は悪い気がしない、自分に気付いた。

「は〜い、おまちどおさま。」こ、これは?カツカレーに、野菜の揚げたものと
温泉玉子まで載っている。「私の気持ち。他のお客さんには、内緒じゃけん。」
スプーンを手にし、かぶせられた紙の袋を外す前、勇気が江原の口を動かした。
今夜は、ご馳走させてくれないか。一瞬の間があく。笑顔が「いいよ。」と答えた。




 ←ポチッ♪と、ご協力いただければ幸いです
「人気ブログランキング」人文・エッセイ部門に参加しております
本日も、どうか1クリックをお願いします 最後まで、お読みいただきありがとうございました


このたび、過去掲載分を一ヶ月単位でPDF編集させていただきました
ご希望の方は、右側にピンナップしてある「外部契約倉庫」をクリックしてください
メールフォームが開きますので、そちらからご請求ください


freude48 at 08:00|PermalinkComments(34)TrackBack(0)clip!

2008年06月15日

かすていら

 ←ポチッ♪と、ご協力いただければ幸いです
「人気ブログランキング」人文・エッセイ部門に参加しております

No.00142

木金堂のかすていら














「平戸屋、それで何の用だい?ほう、長崎名物かすていらだな。どれどれ。
 おらァ、この音がたまんねえんだ。え、次の積荷改めかい?いつ、やるかってんだな?
 まだ、決めちゃあいねェが…今月は、20日にやろうかって思ってるよ。
 何?その日は都合が悪ィのかい?かすていらが美味そうだから、今月はやめだァ。」

子供の頃、祖母が見ていたテレビ番組で、長崎奉行をテーマにした時代劇だった。
萬屋錦之介氏の主演で当時の芸名は、中村錦之介だったように記憶する。
ドラマの題名は「長崎犯科帳」であった。子供心に「半か丁なら、そりゃ当たる。」
などと思ったものだ。丁よ半よ、と育った。蝶よ花よ、と育てられた人が羨ましい。 

カステラ1番、電話は2番、3時のおやつは文明堂などというCMを相当の方が
ご存知だが、自分がまだ1歳である、1963年のものらしい。
私より若い方でご存知の方が存在することが、不思議である。
もしかしたら、年齢詐称なのかもしれない。免許証を見せてみろ。

オッフェンバックの名曲、「天国と地獄」の曲に合わせてCMは流れたようだ。
地方に住んでいるし、貧しさの中に身を置く幼少期に、テレビジョンなどなかった。
東京オリンピックの1964年に普及したことを耳にするが、
テレビ様がお越しになった雨の日を記憶している。自分は5歳くらいだから1967年。

以降、祖母の玩具となり家事もそこそこ、テレビ様の前で座布団に座る。
自分だけ番茶をいれて、そのお茶うけが「かすていら」
表情も変えず、黙々と「かすていら」を食らう祖母は、たたみにこぼす。
翌朝、アリが来て私が叱られる。長崎奉行が悪いのだ。不条理を知る、社会勉強。

大阪に住む叔母2人が帰省するとき、銀装のカステラをよく買って帰った。
子供心に叔母たちは、いい人と思ったが。気のせいかもしれない。
カステラが、叔母を連れて帰った。祖父は、甘い物を口にしない。甘い言葉も口にせず、
酒ばっかり飲んでいた。貧しいのだから止めたらいい。水を汲んで渡せば、叱られた。

戴き物でしか口にできない「かすていら」は、主食を凌駕するご馳走であった。
もしかしたらポンパドゥール侯爵夫人より、豪奢な身分だったのかも知れない。
そう言えば、よく講釈をたれて「難しいことを言うな」と祖母に叱られた、
保育園児だったように思う。

聞いた話だが甘い物が好きで、酒も飲むし通行人も飲み込む狸がいるらしい。
小耳に挟んだ情報だが、奥歯が割れて治療に通っているようだ。
その人間にお礼の品、とばかり「かすていら」が送られた、という。
日頃から親切な振りをしているが、騙されてはいけない。狸は狸、尻尾が見える。

なぜ、箱だけしか写っていないのか。さて、四択問題。正解率25%、ヒントは文中。
1番、食べた。2番、箱だけもらった。3番、中身は小判。4番、あなたの幻覚。
答えは、コメント欄にお書きください。入稿順で5番目の正解者の方に、粗品進呈。
明日は終日外出のため、個別返答困難です。早朝に発表、締め切りは午前2時。





 ←ポチッ♪と、ご協力いただければ幸いです
「人気ブログランキング」人文・エッセイ部門に参加しております
本日も、どうか1クリックをお願いします 最後まで、お読みいただきありがとうございました


このたび、過去掲載分を一ヶ月単位でPDF編集させていただきました
ご希望の方は、右側にピンナップしてある「外部契約倉庫」をクリックしてください
メールフォームが開きますので、そちらからご請求ください


freude48 at 08:00|PermalinkComments(19)TrackBack(0)clip!

2008年06月08日

黒船騒動筍日記

 ←ポチッ♪と、ご協力いただければ幸いです
「人気ブログランキング」人文・エッセイ部門に参加しております

No.00135

破竹は細いので、そぎ切りにしてみました















時は幕末動乱期、嘉永6年西暦1853年、いやごさんなれ。
泰平の眠りを覚ます蒸気船、浦賀の沖に投錨す。わずか4隻、夜もおちおち眠れない。
それもそのはず、今まで来航するものすべてが帆船ばかり。砲門あわせて100もある。
怖いおじさん、乗る車。同じような黒塗り、黒塗り。勝手に江戸湾、測量おっ始め。

島津斉彬、唱える危機も賛同するもの少数派。やがて空砲、撃ちまくる。
ただの脅かし、江戸庶民は一安心。20時以降の取立て禁止。怖くなんぞあるものか。
上喜撰のカフェインと引っ掛けて、狂歌なども流行りだす。さあて見物、見物。
黒船饅頭、黒船最中は売れまくる。ペリー人形、ペリーストラップ。さあさ買ったり。

さあて江戸城、大騒ぎ。時の徳川家慶、病に臥せり人のことなど知るものか。
老中阿部正弘の決断や、九里浜に上げたペリー御一行様。さあさ、こちらでござい。
とりあえずは、その場を凌いで応接室。まあまあまあ、となだめる言葉もあな虚し。
結局、どうするんでぃ。腕をまくったペリーが迫りくる。さあさあ、さあさあ。

浦賀奉行所、押取り刀の課長代理が主査、連れて目的は何かと、尋ねしや。
おまえじゃ話にならん、と突っぱねられて今日のところは、と茶を濁す。
泊りのホテルを用意して、さあさ困った、今夜の料理はどうするの。
御用達、件の料亭、残り物、出されちゃ困ると闕所(けっしょ)の沙汰をしたばかり。

異国の人たち、大男。何を喰むやら、かじるやら。誰ぞ、おらぬか、料理人。
携帯かけたら、男が出る。チャングム、イッソヨ?ジグムン、オプソヨと言われてしもた。
よく分からんがスポーツジムの日なんだろう。そうか、今日は日曜、不覚であった。
茶寮「菜民」に電話、切れ者主人。二つ返事で引き受けた。とにかく料理は任せたぞ。

一番、近くの店まで運ぶ、公用車。運転する者、残業手当。割増し料金、年貢で調整。
さあて異国の大男、6尺程の長身ばかり。なめられては威信に関わる、役人根性。
当時は男の平均身長、5尺も切れる150cm。慌てて集めた関取連中、どすこいどすこい。
菜民のコックは、一思案。お上の注文、体裁ばかり。強行採決、泥縄式。

異国のテーブル、青竹を。関取たちにはタケノコを。歯が立たないとは、何のこと。
日本人もっと太いバンブーを、食べてるぞ。ハッタリ三昧、夜はふける。
朝が来るから、さあ大変。手水を回せ、だの言いやがる。へい、お待ち。
もう逃げられぬ、観念す。本日は、お日柄もよろし。さてさて、御用の向きは。

フィルモア大統領、書いたお手紙、友達申請。中身は何やら、怪しげな。
即返しようにも上様の、頭に紫紺、鉢巻までも汗まみれ。唸ってばかり、明日をも知れぬ。
病気を理由にお引取り。一年後には、おいでませ。餓鬼の使いじゃ、あるめえし。
説き伏せ英語もご堪能、よう、すぱあか、えんげれせ、ぷろて、うえる。

やってきました、一年後。ペリー様は約束守った、メリケン粉くれた。真偽の程はいかに。
あの時、帰って10日後に亡くなりあそばし家慶公。代わって継いだる将軍、家定。
今度も上様、病弱でござる。それなら領収書、宛名は何と書きましょうや。
既に幕府の権威、地に堕ちる。老中阿部正弘、夕食にタケノコなどを食べてみた。





 ←ポチッ♪と、ご協力いただければ幸いです
「人気ブログランキング」人文・エッセイ部門に参加しております
本日も、どうか1クリックをお願いします 最後まで、お読みいただきありがとうございました


このたび、過去掲載分を一ヶ月単位でPDF編集させていただきました
ご希望の方は、右側にピンナップしてある「外部契約倉庫」をクリックしてください
メールフォームが開きますので、そちらからご請求ください


freude48 at 08:00|PermalinkComments(20)TrackBack(0)clip!

2008年06月07日

広告代理店社員、桑名の昼食

 ←ポチッ♪と、ご協力いただければ幸いです
「人気ブログランキング」人文・エッセイ部門に参加しております

No.00134

これが、回転寿司?













「では、食事にしましょうよ。国道23号線沿いの回転寿司、どうですか?」
下請けの看板業者である、松阪が誘ってくれた。桑名はライトバンで、後に続く。
松阪は、よく気が付く男である。桑名は、随分と助けられてきた。
今回の仕事も元は、と言えば事務員の美杉が犯した、手配ミスであったのだが。

迫る納期も気付かぬまま、久居商会の部長と雑談しているうちに桑名は知ることとなる。
「桑ちゃん、看板は順調?今回は、画像を入れてもらったから手間取ってない?
 発注した時、事務の美杉ちゃんに面倒くさって、顔されちゃった。」
帰社後、美杉を問いただし発覚した。桑名は、下請け業者の松阪に泣き付いたのである。

午前中の現場打ち合わせで、事なきを得る。さすが松阪、以前から聞いていたように
久居商会の担当者と打ち合わせてくれた。特殊パーツの納品遅延と、如才ない。
現場で打ち合わせる時、たいてい松阪が、昼食をご馳走してくれた。
今度ばかりは私の番だ、などと思いを巡らせながら走行させる。

チェーン店の回転寿司、駐車場の開いている場所に停める。
なかなか、降りてこない松阪の車は、桑名の斜め前に位置した。
「桑名さん、ごめんなさい。電話がかかっちゃって、すぐ社に戻らなきゃいけないんだ。
 この埋め合わせは、きっとするから。ごめんね。じゃ。」と言って、また国道に戻る。

何が、埋め合わせだ。お世話になっているのは、こちらなのに。今度こそ、と思った。
桑名は押したドアに、一人で中に入る。特に食べたいものがあった訳でもなかったのだ。
「いらっしゃいませ。お一人様ですか。空いているカウンター席にどうぞ。」
空いている2つの席の間に、ふくよかな後姿が斜めに座っていた。

女性が右側の椅子にバッグを置いているため、事実上の空席は左側のみである。
たいして気にもせず桑名は、空席を埋めた。樹脂製の湯飲みに粉末のお茶を入れ、
湯が出るところに押し付ける。物色に伴う、心地よい迷いが神経を弛緩させる。
前のパネルで、赤だしを発注するボタン作業。まるでブロイラーだな、と失笑した。

その時は不快感の原因が分からなかった。やがて度重なるうちに、震源地が特定できた。
桑名のふくらはぎより太い、と思われる逞しい腕が、目の前を何度も通過する。
すき焼きを焼く前に、こびりつかないように用いる牛脂に、すき焼きの割り下が、
十分に染み込んだ色の腕。そう、濃い焦げ茶色の牛脂が絶え間なく、寿司を飲み込む。

7、8皿を並べて食べているが、既に10枚ほどの、空き皿が重ねられている。
カウンターの上に何箇所も、醤油やガリが落ちていた。入れたばかりのお茶をがぶがぶ。
猫舌の桑名にはできない芸当であった。呆気にとられていると、また太い腕が伸びた。
座ったままでバッグを肩にかけた彼女は、立ち上がりざま桑名の顔を、かばんでぶった。

立ち去る自然災害から気を取り直し、視線を目の前にした時、おにぎりが回ってきた。
いつの間にか左も入れ代わり、男がくちゃくちゃ音を立てる。口から何かが、こぼれた。
見たくもないが視野に入ったそれを、作業着の男がカウンターから箸で、口に入れた。
今度は付けすぎたワサビで、むせかえる。桑名は群発地震に気分が悪くなった。






 ←ポチッ♪と、ご協力いただければ幸いです
「人気ブログランキング」人文・エッセイ部門に参加しております
本日も、どうか1クリックをお願いします 最後まで、お読みいただきありがとうございました


このたび、過去掲載分を一ヶ月単位でPDF編集させていただきました
ご希望の方は、右側にピンナップしてある「外部契約倉庫」をクリックしてください
メールフォームが開きますので、そちらからご請求ください


freude48 at 08:00|PermalinkComments(18)TrackBack(0)clip!

2008年06月04日

洋子の主人

 ←ポチッ♪と、ご協力いただければ幸いです
「人気ブログランキング」人文・エッセイ部門に参加しております

No.00131

絹ごし、木綿ごし、丸ゴシック、平成明朝体、勘亭流












お〜い、ただいま。ご亭主さまのお帰りだぞ。何してやがんだ?
風呂に決まってんだろ。聞くな。一応、聞いただと?口応えしやがって。
はァ、疲れた、疲れた。局長の野郎、話が長えや。残業、付くぞってんだ。
だいたい、誰だい。民営化って言い出したのは。絶対、だれか得してやがんだ。

お〜い、パンツと靴下、そのまま洗濯機に入れていいのかァ?もう、入れたぞ〜
ふ〜、極楽。極楽と。しかし、何が極楽なんだろうね。一応、言うよな。一応。
お〜い。お〜い。ボディソープがねえぞ〜。何〜?あ、あった。もういい〜。
分かるところに置けってんだ。だいたい、どいつもすいすも。

お〜い、洋子ォ。バスタオルも洗濯機でいいんだなァ?お〜い、着替えは〜?
あ、あった。もういい〜。ホントに分かるとこに、置けっていつも言ってるだろ。
集配課長なんか、口を開けば整理整頓だァ抜かしやがる。小学生じゃあるまいし。
だいたい、あの野郎は俺より3つも若いくせに、偉そうにしやがって。

誤配が何だって言うんだ。今時、80円で手紙が日本中、無事に届く方が不思議なんだよ。
80円で、飛行機に乗れますかってんだ。80円でタクシーに乗れますかってんだ。
集合ポストに入れ間違えたくらいで、顛末書を書いて提出してください、だと。
だいたい、同じような形がずら〜っと並んでやがんだ。課長だって間違えるっつうの。

洋子ォ、まだできねえのか。ホントに何をやっても、おまえは遅いんだから。
まるで田中みてえじゃねえか。田中だよ、ほら。この前、うちに来ただろ?
あ、あれは山下か。ま、どっちだっていいや。今日の洋画、なんだった?
新聞?あ、あった。「太陽がいっぱい」か。阪神が2勝だな。まァ、どうでもいいや。

洋子ォ、何でメシできてねえんだ?さっき、帰ってきたァ?
何やってたんだ。花屋が、なんで遅くなるんだ?え?大口の贈答が入ったァ?
いいことじゃねえか。奥さん、ホクホクだろ?関係ねえよ。早くしろよ。
こっちは、激務で疲れてんだ。腹、減って死にそうだよ。

んで、何を作ってんだ?南蛮漬け?あまり酸っぱくするなよ。
だいたい、揚げ物は身体に…そうか、いただいたのか。まァいいや。早くしろよ。
なんか食べるものは、ねえのか。主人が飢え死にしたってなりゃ、洋子だって。
え?ああ。何でもいいから、早くしろってんだ。まったく、何をやっても遅えなァ。

洋画はまだ、30分以上あるじゃねえか。ほか、ん、にないのか。ん、と。ん、と。
まったくろくなのやってねえな。おい、この兄ちゃん、最近よく出てくるな。
おい、聞いてんのか。おい、洋子ォ。あ、そう。手が離せない。あ、そう。
何か食わせろよ。早く。腹、減った〜。腹、減った〜。はいはい、歌いません。

まったく、冷や奴さえ出せばいいと思いやがって。まァ、嫌いじゃ、ねえけどよ。
昨日は、小さく切って胡麻ドレッシングかけてやがった。やっぱり、豆腐は冷や奴に限る。
それが、今日はわけぎにカツオかい。ふん、醤油はうめえな。これが丸大豆ってやつか。
お〜い、何してんだ?早く、こっちへ来い。洋子も食べろ。ビールがぬるくならァ…





 ←ポチッ♪と、ご協力いただければ幸いです
「人気ブログランキング」人文・エッセイ部門に参加しております
本日も、どうか1クリックをお願いします 最後まで、お読みいただきありがとうございました




freude48 at 08:00|PermalinkComments(18)TrackBack(0)clip!

2008年05月31日

土曜日のファミレス

 ←ポチッ♪と、ご協力いただければ幸いです
「人気ブログランキング」人文・エッセイ部門に参加しております

No.00127

土曜日はなんの日 !?


















爺「お〜い!生ビール、もう一杯。」
父「お義父さん、まだ飲むんですか?もう5杯目ですよ。」
婆「ほっとけば、いいのよ。酒で死ねたら、本望じゃないの。」
兄「お父さん、そこのメニュー取って。ボク、パフェが食べたい。早くゥ。」

妹「ててててててて」 がしゃん
父「あ〜あ、倒したァ。おい、おしぼり。」母「自分で言えば?かちっ、しゅぼ…ふ〜。」
父「すみませ〜ん!おしぼり、もう1つくださ〜い。」 爺「ビール、もう一杯おくれ〜。」
父「子供の前で、あんまり吸うなよ。」 母「うるさいなァ、それだから出世できないのよ。」

婆「あんた、細か過ぎる。男は、もっと落ち着きなさい。ちょっと、コーヒー入れてくる。」
父「あ、すみません。と、通れますか?はい、すみません。あ、こぼした。ほらほら…。
  ちょっと、おまえ。どこにメールしてるんだ?ちゃんと子供たち、見てろよ。」
母「うるさいな。誰だっていいでしょ。こっちだって、付き合いがあるんだから。」

婆「ちょ、ちょっと。このティーバッグ、どっちがおいしい?茶色い方が、濃いの?
  持って帰ろ。砂糖も、うち、フレッシュが少なかったな。砂糖も、もう少し… 
  ティーバッグ、もっと取ってやれ。あら。ポケット、パンパンだわ。」
父「お義母さん。もう、何やってたんですか。ポケットから何か、落ちましたよ。」

婆「飲み放題なんでしょ、ドリンクバーって。いいじゃないの、いくら取ったって。」
爺「年、取ったら近いなァ。あ、あっと。ああ、にいさん。すまんすまん。」
父「どうも、すみません。すみません。ホントにすみません。はい、静かにします。」
婆「お互い様だから、ほっとけばいいのよ。」兄「おかあさん。もう、いらな〜い。」

父「そんなこと言ったって。騒ぎ過ぎは、他のお客さんに迷惑じゃないですか。」
母「あ〜、お母さん、今、メールしてるだろ。お父さんに食べてもらいなさい。」
父「え、もうおなかいっぱいだよ。」母「何、言ってるの。もったいない。」
婆「ホント、残したらバチが当たりますよ。」兄「もう、か・え・り・たい〜。」

母「あ、来た。え、明日?…あんた、明日の晩、出かけるから。」
父「夜に、どこへ行くんだよ?誰となんだ?」 母「あんたには、関係ないでしょ。」
妹「わ〜ん。」 母「ほらほら、目を離すからァ。」 父「え、あんなトコに…。」
婆「あんた、ほどほどにしないと。」 母「あ、お母さん、知ってたの?」

婆「そりゃ、親だから分かるわよ。妊娠したら絶対に、ダメだからね。」
母「分かってるって。これ、どう?」 婆「あら、結構いけるじゃないの。」
母「お母さんも、若い頃?」 婆「あんたも、お父さんの子とは限らないのよ。」
母「やるじゃない、お母さん。」 婆「まあね、昔のは・な・し。」

父「すみません。すみません。どうもすみません。もう、こっちにおいで。
  今夜こそは、言おうと思ったのに。こんな雰囲気じゃ言えやしない。養子はつらいよ。
  先物取引でこずかい、作りたかったのに。2,000万円だなんて、どうしよう。」
爺「お、お、ねえちゃん、生ビール、もう一杯。それと、すまん。トイレ、汚して…」




 ←ポチッ♪と、ご協力いただければ幸いです
「人気ブログランキング」人文・エッセイ部門に参加しております
本日も、どうか1クリックをお願いします 最後まで、お読みいただきありがとうございました



本業(何の?)による忙殺に加え、先日来の体調不良により筆が進まない上に、
当分、通院(歯科治療を通院、言うな!)することになり、いただくコメントに
対して返事を怠る可能性がでてきたことを、あらかじめ言い訳しておきます
なお、相互リンクさせていただいている方を優先的に、訪問させていただきます


なお現在、過去投稿分を月別PDFファイルとして作成中です
ご奇特な…イヤ、ご希望の方にお贈りしようと思っていますが
可及的速やかに用意、近日中にご通知したいと考えております



先日、お世話になっておりますブロガー様から、過分な評価を賜り、恐縮しております
さりげない自慢でございますので、御用とお急ぎでない方はお立ち寄りいただければ
光栄に存じます

『BVDの気まぐれブログ』管理者:highdyさん
        http://plaza.rakuten.co.jp/highdy/diary/200805270000/




freude48 at 08:00|PermalinkComments(29)TrackBack(0)clip!

2008年05月30日

金曜日のファミレス

 ←ポチッ♪と、ご協力いただければ幸いです
「人気ブログランキング」人文・エッセイ部門に参加しております

No.00126

金曜日は…何の日ですかァ、沖倉利津子さァん?














『ほんで、ワレんトコの会社は、どないしてくれる言うんや。まァ、コーヒーでも飲めや。』
「は、はい。あ、あの。本当に申し訳ございません。これに関しましては、上司と相談し
 然るべき対応をとらせて…ぶるぶるぶるぶる…あ、ちょ、ちょっと、すみません。
 あ、課長。今、お会いしております。え、で、でも。はい。はい。はい。わかりました。」

『まァ、せっかくのコーヒーや。飲まんかい。知らん人が見たら、ワシが虐めとるみたいや。
 だいたい、大事な話してんのにやなァ電話、取るとは、どういうこっちゃねん。
 失礼や、思わへんのんかい。だいたい、誠意が見られんのォ。見せてくれや、誠意を。
 課長はどない、言うてんねや。誠意は…ぴろぴろぽんぱろぴ〜…はい、もしもし?』

お会計、3,860円になります。1万円からいただきます。ではお釣、大きい方から…
ありがとうございました。また、お越しくださいませ。
『荻窪、ごちそうさま。あのスパゲティ、うまかったな。やっぱクリームソースだな。』
「三鷹、帰りは俺が運転してやるよ。大丈夫、大丈夫。免許、取ってもう1年だぜ!」

『荻窪、気を付けろよ。ちゃんと、かくに…あ、危ない。ぶつかる!』どん
ファミレスの駐車場を出る時に、確認を怠った荻窪青年。どうやら、相手が悪い。
「おにいさん、ちゃんと前を見て走ってね。あ〜あ、ひどい。こりゃ買い替えだわ。
 ちょっと事務所まで、来てくれる?大丈夫、そこだから…来いって言ってんだよォ!」

『未公開株、失敗しちゃったァ。メル友から聞いた情報なんだけど、信用したのよ。』
「えっ、騙されたの?その人にお金、預けたの?いったい、いくら?」
『1,000万円よ。ボクも大損しましたって言うんだけど、アドレスが変わってるみたい。』
「でも三田さん、FXの方はうまく行ってるんでしょ?ご主人にナ・イ・ショで…」

『そうなのよ、青山さん。先月だけで3,000万円の儲け。青山さんのお陰よ。』
「そんなことないわ。三田さんの運用が上手なのよ。良かったじゃない。」
『でも、いつまで儲かるか、わかんないし、今日はファミレスに入りましょうか。』
「そうね。節約、節約。ファミレスにも来れない人だって…あ、そこ。あったわ。」

「それでね、三田さん。大森さんのご主人たら、 どうやら会社を首になってるみたいよ。
 今朝も生ゴミ、出してたけど。そう、スーツ姿で。でも、絶対にカムフラージュよ。
 主人たら一昨日も配送の途中で、見たんですって。そうよ、競艇場の近くで。」
『青山さん、ごめんね。今、ちょっと…バックしてるから…あ、やっちゃった。』

『もう、青山さんが話しかけるからじゃない。あ〜あ…』
「ちょっとォ、三田さん。私のせいにしないでくれるゥ?傷、いっちゃったの?」
『私のは、レンズが割れただけなんだけど、あっちはへこんじゃったわ。』
「三田さん、これAudiって書いてあるけど、携帯電話の会社が車も作ってるの?」

『何、言ってるのよ、もう。アウディって言う、スペインかオランダの車よォ。』
「え、外車なの?高いんじゃない?…奥さん、誰も見てないし。」
『それも、そうね。この店、めったに来ないしね。青山さん、絶対に内緒よ!』
「当然じゃない。私も共犯なんだから。そう、と決まったら善は急げ、よ!」




 ←ポチッ♪と、ご協力いただければ幸いです
「人気ブログランキング」人文・エッセイ部門に参加しております
本日も、どうか1クリックをお願いします 最後まで、お読みいただきありがとうございました


本業(何の?)による忙殺に加え、先日来の体調不良により筆が進まない上に、
当分、通院(歯科治療を通院、言うな!)することになり、いただくコメントに
対して返事を怠る可能性がでてきたことを、あらかじめ言い訳しておきます
なお、相互リンクさせていただいている方を優先的に、訪問させていただきます


なお現在、過去投稿分を月別PDFファイルとして作成中です
ご奇特な…イヤ、ご希望の方にお贈りしようと思っていますが
可及的速やかに用意、近日中にご通知したいと考えております


先日、お世話になっておりますブロガー様から、過分な評価を賜り、恐縮しております
さりげない自慢でございますので、御用とお急ぎでない方はお立ち寄りいただければ
光栄に存じます

『BVDの気まぐれブログ』管理者:highdyさん
        http://plaza.rakuten.co.jp/highdy/diary/200805270000/



freude48 at 08:00|PermalinkComments(31)TrackBack(0)clip!

2008年05月29日

木曜日のファミレス

 ←ポチッ♪と、ご協力いただければ幸いです
「人気ブログランキング」人文・エッセイ部門に参加しております

No.00125

木曜日はひとり














いらっしゃいませ。何名様ですか?「2名!」
お煙草は、お吸いになりますか?「去年、止めたァ。」「俺、吸うぜ〜。」
かしこまりました。こちら、窓側の喫煙席へどうぞ。
ご注文がお決まりになりましたら、こちらのボタンでお知らせくださいませ。

「あ、俺、このステーキランチセットでいいや。」パンになさいますか、ライ…
「ごはん!あ、大盛りできる?」ライスとスープは、お変わり自由となってございます。
では、ステーキランチセットのライスでございますね。
こちらのお客様は、お決まりでございますか?「え〜と、玉子がのったハンバーグは?」

申し訳ございません。当店ではただいま、お取扱をしてございません。
「この前、来たらあったぜ…あ、あれ違う店か。ここ、どこだったっけ?」
お決まりになりましたら、こちらのボタンでお知らせくださいませ。
「あ、やっぱり俺もそれでいいや。それより彼女、仕事は何時まで?今、いくつ?」

ご注文を繰り返します。ステーキランチとライスのセットが、お二つでございますね。
…は〜い。今、お伺いしまァす…申し訳ございません。すぐお持ちいたします。
「おまえ、ホント。手が早いと言うか、気が多いと言うか、材木屋だな。」
「結構、美人じゃん。それより、おまえがいいって言ってた子は来てねえの?今日は休み?」

ねえ、翔ォ〜もうバイトの時間なんだから、帰ってェ!
おまえ、俺とバイトのどっちが大事なんだよォ、言ってみろよォ。
そんなの翔に決まってるじゃないのォ。翔がいなきゃ、死んじゃう〜あたしィ。
じゃあ、今日はサボれよォ。風邪気味ですって、店に電話すればいいじゃん。

もしもし、落合ですけど。どうやら風邪みたいなんです。今日は…はい、すみませ〜ん。
なんだァ、今の声ェ。おまえ、演技派だなァ。女優にでもなれよォ。
「店長!落合さん、またズル休みです。彼が来てるみたいですね。
演技してますけど宇多田ヒカル、ガンガンかけてました。」「またか。辞めてもらおか。」

お待たせしましたァ。ステーキランチとライスのセットでございます。
ペレットが熱くなっておりますので、お気を付けくださいませ。では、ごゆっくりどうぞ。
…は〜い。いらっしゃいませ〜。何名様ですか。4名様、お煙草は、お吸いになりますか。
「おまえの言ってた子、来ねえじゃねえか。」「おかしいな、木曜は昼から入ってるって…。」

いらっしゃいま…お母様、どうして…「志乃さん、さァ帰りますよ。随分と探しましてよ。」
待って!私は医者になんかなりませんから。「何、勝手なこと、言ってるの。さぁ…」
「ちょっと、稲毛さん。町内会の出し物なんか、あとあと。あれ、見てくださいな!」
「矢切さん、何か父親らしき人も入ってきましたね。あっ、店長も出てきた…大変だ。」

「おい、イヤがってるだろ。離せ〜。」「飯粒、飛ばすなよ!ほっときゃいいじゃねえか。」
「俺は、こういうの黙っちゃあ、いられねえんだよォ…あち、あち、あちちちち…」
焼けたペレットとやら、肉に焦げ目をつけるもの。素手でつかんでは、熱いのである。
まして、それをつかんで投げてはいけないのである。もちろん、自分はやらない。







 ←ポチッ♪と、ご協力いただければ幸いです
「人気ブログランキング」人文・エッセイ部門に参加しております
本日も、どうか1クリックをお願いします 最後まで、お読みいただきありがとうございました


御遠慮なくコメント欄に、ご記入ください
管理人の身勝手な判断で、都合の悪い物のみ隠蔽工作を図ります…A^^);

Comments と書いてあるところをクリックすれば、コメント欄が開きます

人生の要領が悪い筆者は、翌日の返事するのがやっと、です
御意見・御感想、叱咤激励、罵詈雑言にラブコールなどは、
右横から メール受信 も受け付けております

本業(何の?)による忙殺に加え、先日来の体調不良により筆が進まない上に、
当分、通院(歯科治療を通院、言うな!)することになり、いただくコメントに
対して返事を怠る可能性がでてきたことを、あらかじめ言い訳しておきます
なお、相互リンクさせていただいている方を優先的に、訪問させていただきます


なお現在、過去投稿分を月別PDFファイルとして作成中です
ご奇特な…イヤ、ご希望の方にお贈りしようと思っていますが
可及的速やかに用意、近日中にご通知したいと考えております





freude48 at 08:00|PermalinkComments(17)TrackBack(0)clip!

2008年05月28日

水曜日のファミレス

 ←ポチッ♪と、ご協力いただければ幸いです
「人気ブログランキング」人文・エッセイ部門に参加しております

No.00124