営業部第七課(社会)

2008年09月02日

「富久」

No.00220

 
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「出ました3億円」って平成11年じゃん!いつの話ぢゃ〜












「あ〜あ、いっぺんでいいから灘の酒ってやつを飲んでみてェもんだな。」
「そうだなァ。玉子焼きによォ、厚揚げ豆腐の煮たの。砂糖、張り込んでよォ。」
「まァ、湯島の天神さんで富くじでも当たりゃア、別だがよォ。ほれ、王手飛車と。」
「え?おい、待ってくれよ。」「待ったなし、の約束だぜ。」「やられちまったァ。」

「久作さん、そろそろ支払っておくれよ。もうツケが2分1朱だよ?」
「今月は家賃を入れられるかい、久作や?3月、溜めたら出てもらうよ。」
「久さん、今夜あたり、どうだい?一杯、引っ掛けて行かねェかい?」
貧乏は、やだねェ。この1分、虎の子だァ。頼むぜ、当たってくれ。

鶴の百十五番か。何か、当たりそうな気がしてきた。大神宮様、頼んだぜ。
さァて、今夜は、こんくれェにして寝るか…
ん?何でェ、騒々しいなァ。人が寝てるっていうのに。何の騒ぎだ?
「半鐘じゃねえか。おい、火事はどっちの方でィ?」

「ありゃ、日本橋の方だなァ。ひでえもんだ。」
いけね、日本橋と言やァ、遠州屋の旦那の店があるじゃねえか。こうしちゃいられねェ。」
良かった、旦那の店じゃねえや。でも、何か手伝ってあげようか。近火見舞いの受付、
あっしも手伝わせておくんなせえ。へい。ご苦労様です。ご苦労様です。ありがとうござい。

「いやァ、手伝ってくれてありがとうよ。まァ、一杯やってくれ。振る舞い酒だ。」
「こりゃあ、申しわけねぇ。おっとっと。くゥ、こいつァ、うめえやァ。いくらでも入らァ。」
「遠慮しねえで、やってくれ。助かったよ、手伝ってもらって…ありゃ、寝ちまった。」
ん、また半鐘じゃねえか。いけね、寝ちまった。火事はどっちだ?神田だとォ?

今度は、俺の長屋じゃねえか。ひでえなァ、丸焼けじゃねえか。どうすんだい、まったく。
そうだ、今日は富くじの番号が決まる日だ。湯島だ、とりあえず。
「1等、千両ォ〜。鶴のォ、ひゃく〜」鶴のひゃくゥ?鶴の百十五番だァ。当たってくれェ。
「…じゅう〜」よし、来い来い、来てくれ。「…ごばァん」え、嘘だろ?

「本当なんだ、鶴の百十五番を買ったんだ。でも、昨日の火事で焼けちまったんだ。」
「ええい、帰っておくれ。現物がなきゃ、千両は渡せないよ。さァさ、帰った、帰った。」
そりゃ、そうだよなァ。俺も、俺もって来られたって当たりくじと引き換えだよな。
まったく、神田に帰っても寝るトコはねえし。どうすりゃ、いいんでぇ。これからよォ。

「おォ、久作。今朝方の火事、おめェは、どこに行ってたんだい?女のところかい?」
「そんなもなァ、いねえよ。夜半に日本橋が火事だって聞いて、手伝いに行ってたら、
 帰ってみりゃ今度は、長屋が丸焼けだ。まったく、ざまァねェや」
「助けに行ったら、いねえから心配したんだぜ。神棚だけは、運び出してやったからな。」

「と、棟梁。本当かい、そいつは?大神宮様の神棚にゃ、当たりくじが入ってるんだ。
 ほら、これだ。これだ。鶴の百十五番、こいつが千両なんだよ。当たったんだよォ。」
「こいつは、縁起がいいじゃねえか。しかし、久作。そんな大金、どうするよ、おめえ?」
「へえ。大神宮様のお陰なだけに、近所への御払い(祓い)をします。」






 
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あとがき
9月2日、ということで宝くじネタを思いつきました。
古典落語「富久」をアレンジしてみたのです。
宝くじが当たれば、私はたぶん、数時間で使い切ってしまいます。
思えば今まで大金が入り込み、大金を失う人生でした。
宝くじでも、買ってみようかな?



 最後まで、お読みいただきありがとうございました

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2008年07月30日

駐車場は楽し

No.00188

駐車場は楽し














カードヲオイレクダサイ
リョウキンハサンビャクエンデス
オツリヲオトリクダサイ
リョウシュウショノヒツヨウナカタハ、ボタンヲオシテクダサイ

要らねえよ、そんなもん。それより早く、バーを開けろよ。遅いな。
イライラしながら退場するものだから、道路に出る歩道の段差も
乱暴に出てしまい、車の下を擦ってしまった。
面白くもない。何で、機械に指示されなきゃいけないんだ。まったく。

この燃料高騰の時代に、わざわざ車に乗って買い物に来てやっているのに、
出迎えもせず、失礼ではないか。しばらく待たされ、前の車2台が続けて
駐車場に入った。次は、と思った時に目の前のバーが容赦ない。
代官所の門番みたいである。お願いでございます、開けておくんなまし。

向こうに見える買い物客。両手の荷物を、後部座席に載せている。
ドアを閉めた、と思ったら主人らしき男が、運転席に乗らず煙草に火をつけた。
奥方と思しき女が、また店に戻る。出るのではないのか。早くしろ。
だいたい亭主よ、どこに灰皿があるんだ。自分の後ろに早や、数台。

若い二人連れが、店から出てきて車に乗る。エンジンをかけたものの、まだ出ない。
車の中で何やら、包みを開けて食べ始めた二人。帰って食べなさい、君たち。
さっき、店に戻った女が車に戻る。男が煙草を、溝に捨てた。こらこら!
運転席に乗る。やっと、入れるぞ。あれ、まだなのか?早くしろ。

まだ動こうとしない。エンジンをかけてから、どれくらい経つと思ってるんだ。
しばらくして、二人の子供がその車に戻った。そうか家族4人で来ていたのか。
弟の方が、勢いよくドアを開けて隣の車に当てた。父親なんだろう、男が降りた。
自分のドアを丹念に吟味した後、当てた車をチラリと見た。

そして、何事もなかったように料金所に向かった。当て逃げである。
車の中の笑い声が聞こえて来そうな笑顔が、ガラス越しに見える、家族百景。
入り口と出口は、料金収受機を挟んで向かいになる。当て逃げ家族が、横にいる。
収受機の横に止まった時に、運転席の窓ガラスが下りる。指摘した当て逃げは、無視。

しかし、もっと機敏にできないものか。短気な自分は到着前には、窓を下ろしている。
カードヲオイレクダサイ
リョウキンハロッピャクエンデス
結構、長くいたんだな。家族連れなんて、こんなものか。

え、まだ?一万円札を出すなよ。ほら、入らないじゃないか。奥さんらしき女が、
財布を探す。バッグの奥にあるようだ。なかなか出てこないみたいだ。
ふう。やっと支払ってくれた。早く、財布に入れてくれ。それは奥さんの仕事だろ。
やっと中に入れた時、その車に続いて2台が料金を払った。滞りなく、円滑に。




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あとがき
無人駐車場料金収受機が、あちこちにあります。狭いところに無理やり作り、
奥まっているから身を乗り出さない、と支払えないことがあります。
時間で課金される場合、後ろに詰まった方がお気の毒です。
そんな時に限って、おつりを落としたりして。




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2008年07月17日

2本の団子事情 scene1

No.00174

自分で、買ったんじゃないからね!












…この1.2kmの距離を、敷設していただきます。工法は推進工法を指定します。
工期は3ヶ月、瑕疵担保責任は2年。最低入札価格は8,000万円といたします。
入札は、この管財課入札室で、7月31日の午後1時と、させていただきます。
各社様、ご質問はございませんか?なければ、工事説明会を終わります。

「お、火、貸してくれ。お、ありがとありがと。さあて、話し合いしましょうか?
 建和会の事務所、行こうか。お、分かってるはずだ。今日が工事説明会なのは、
 スケジュールに入ってるはずだから、建和会も知っているだろ。念のために、と。
 あ〜もしもし。会津土木の若松だが。うん、うん、じゃあ今から行くから。うん。」

「さァて、みんな、集まってもらいましたな。では、始めましょうか。」
「待ってください。始めるって何を、ですか。話し合うから、来いと言われましたけど。」
「あんた、始めてだな。ガキじゃあるまいし、何を言ってんの?誰が行くか、でしょう。」
「誰が行くって、それは談合じゃないですか。当社は正々堂々と入札させていただきます。」

「何だと、この野郎。おまえは極道か。みなさん、こうやってお忙しい中、お集まり
 いただいて、どこが行くか話し合いで解決しよう、となさっているのに、それを
 叩き合う、とはバックにどこの組がいるんだァ?ああん?行儀の悪い会社ですなァ。」
「暴力団だなんて、当社はきちんと積算して入札に臨むつもりです。失礼します。」

「帰ってしまった。行儀の悪いヤツだな、まったく。さァ、みなさん。
 気を取り直して、やりましょうか?どうせ、落札できる訳がないんですから。」
「そうですなァ。会津土木さんのおっしゃるとおりですなァ。」
「今さら、競争入札だなんて。非常識な。何を考えているんでしょうね。」

「課長、今度の入札ですけど相馬建設だけ、初参加ですけど大丈夫でしょうか。」
「さァな、どうだろ。民間事業では頭角を現しているが、競争でもされたら、
 困るしなァ。談合してもらうから、請負業者も固まらずに助かってんだ。」
「でも、設計金額をボーリングに来るのは、課長のところですしね。」

「そりゃ、各社が競争入札してくれたら、市の財政は助かるよ。
でも、予算に余剰金が出れば、県の助成金が出なくなるじゃないか。
それがあるから、俺たちも夜の勉強会にも、呼んでもらえるんだ。
二本松君も、狙ってるんだろ?ラウンジ白虎隊の彼女、レイカちゃんだっけ?」

「いやだなァ、課長。ご存知だったんですか。メルアド、ゲットですよ。
 課長だって、ママといい関係じゃないですか。まったく、公共事業サマサマって
 とこですね。前の課長は、一切、参加しなかったんでしょ?中元も送り返すし。」
「だから、左遷されたんじゃないか。この世は、持ちつ、持たれつなんだからな。」

「おい、日本の団子って言えば、普通は3本じゃねえのか?何で2本しかねえんだ?」
申し訳ありません。小豆だけでなく、小麦粉、もち粉、道明寺粉に和三盆まで、
何もかも、値上がりしましたので。どうにもこうにも、はい。済みませんです。
「しゃあない。どいつもこいつも、食い物にしやがって、まったく。」





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2008年07月12日

ボク、そんな悪い子ぢゃないもん!(富士見健人1)

No.00169

園長先生は福知山先生に、駅まで送ってもらいましたと、さ













ママ、またボクの酢豚に、人参もピーマンを入れてる。
ママはボクのこと、嫌いなんでしょ?ママ、ボクのこと殺す気でしょ!
「何、バカなことを言ってるの。
人参もピーマンも身体にいいから、健人に食べて欲しいの。だから、入れてるのよ。」

違わい。パパのお店の豚肉が残ったから、酢豚にしてるんでしょ?
ボク、ちゃんと知ってるんだからね。
「ごちゃごちゃ、言ってないで残さずたべなさい。」
ボク、やだもん。人参、嫌いだもん。ピーマン、嫌いだもん。食べないもん。

優奈ちゃん、それ、ボクんだぞ。昨日から、これで遊ぶって決めてたんだからなァ!
「違うもん。誰も使ってなかったから、優奈が遊ぶんだもん。優奈の、だもん。」
違わい。ボクのだい。ボクが使うんだい。よこせ。よこせったら!
「え〜ん、え〜ん、え〜ん。」

「優奈ちゃん、どしたの?誰に泣かされたの?」
「え〜ん。え〜ん。あ、あの、ひっく。あの、あのね。ひっく。優奈が、ひっく。
 優奈がね、つみ、ひっく。積み木であそ、ひっく。遊んでいたら、ひっく。ひっく。
 遊んでいたらね。ひっく。健人クンがね、ひっく。健人クンが、取ったの。ひっく。」

「健人ォ、ダメじゃないか。女の子、泣かしたら。お母さんだって、言ってたぞ。
 ボクのお父さんは、いっぱい女の人を泣かした悪い男なんだって。だから、
 お母さんは、お父さんと離婚したんだぞ。女の子、泣かしたら悪い男なんだぞ!」
ボク、悪くないもん。ボク、昨日から決めてたんだもん。ボクの、だもん。

なんだい、なんだい。修クンまでボクのこと、虐めるンだ。修クンのバカ!
「あ、やったな?お母さんが言ってたぞ。ボウリョクは悪いことなんだぞ。
 ボクのお父さんもお母さんに、ボウリョクしたからお母さんは、離婚したんだぞ!」
悪いのは、修クンだもん。ボク、悪くないもん。ボク、そんな悪い子ぢゃないもん。

「健人クン、今日もお友達とケンカしましたね。園長先生は悲しいですよ。
 どうして、いつもいつもケンカするの?仲良くした方が、楽しいと思うけどな!」
だって、みんな、ワガママなんだもん。みんな、ボクのこと虐めるもん。
「そんなことないと思うけどなァ…あ、もう行かなくちゃ。じゃ、また明日ね。」

あ、園長センセ、なんか落としたぞ。園長センセ〜、園長センセ〜!行っちゃったァ。
これ、ボクみたい。もらっとこ。あれ、鍵が付いてる。明日、渡してあげよっと。
早く、帰らないとまた、ママに叱られる。ママ、絶対にボクのこと、嫌いなんだから。
パパだって、お店のことしか考えてないんだ。みんな、かまってくれないんだ。

「はぁはぁ…あ、福知山先生。このへんに、車のキーが落ちてませんでした?
 そう、すみれ組の健人クンみたいなマスコットが付いているヤツなんですけどね。」
「園長先生、それは大変ですね。一緒に探しましょう。どのへんです?あ、宇治先生。」
「園長先生、福知山先生。探し物ですか?では、一緒に。あ、八幡先生〜!一緒に…」






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2008年07月06日

裁判員制度って何?

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No.00163

仰げば尊し和菓子の恩













陪審する制度が始まれば、いろいろと不都合が起こる。
いきなりの呼び出しに、逆らう訳にいかない。
行ったから、といって自分がどれだけ参画できるものなのか。
被告や原告の人生を変える数分の一が、自分に権利としてあるものなのか。

順序は極秘であったが、役所から届く召集令状。その色から通称、赤紙と呼ばれた。
もちろん、拒否権など与えられていない。
その前に登録制度が敷かれてあった。兵隊検査である。
男子は20歳になれば、兵隊検査を義務付けられる。この時に、ランク付けされた。

甲種は堅牢な肉体であり、乙種から丙種へとランクが下がる。
教師は兵役義務から外されるが、甲種から戦場へと召集されるのだ。
身体が弱ければ戦力になる訳がない。梅毒で落とされる者もいた。言及を避けるが、
伝染するシステムが必要悪として存在した。丙種などは非国民扱いされる。

防人などは、いきなり連れて行かれた、と聞く。
白村江の戦以降、九州を唐や新羅から守るためである。武器も食料も本人調達で、
徴兵中も残された家族に、納税制度は残される。破綻した生活もあったであろう。
主に東日本から徴兵され、監督省庁は大宰府である。

「わが妻は いたく恋ひらし 飲む水に 影さへ見えて 世に忘られず」
万葉集には、彼らの嘆きが残される。その悲劇は、想像に容易であろう。
当然に士気が高まる訳がない。その点で大東亜戦争では、ぬかりない。
シビリアンコントロールで、男の子は戦争ごっこに明け暮れた。

裁判員制度に理解を求めるために現代で、シビリアンコントロールもないものだ。
法務省も躍起になってPR作戦だが、こんなご時勢、広告費も灰色に見える。
団扇、1つが税金であり、CM製作も税金が使われているのではないか。
不手際の多い役人が、完璧に考慮したシナリオなのだろうか。

プロの裁判官も、時には騙される涙の喚問。それを踏み越えていけるのか。
少なくとも自分は、騙されるに違いない。涙を流して賛同し、有罪無罪を告げる。
信じて騙されることの多い人間が、「騙すより騙された方がマシ」と言う。
例に洩れず自分は、残りの人生を苦笑いと共に過ごしていくのであろう。

決まった以上は、そして収集された以上は、我が身に置き換えて考えてみたい。
嘘をついているのは誰なのか。真実は、どこにあるのか。何か、忘れてはいないか。
しかし、行きたくないと思う方が多いように思う。法務知識にも自身が足りぬ。
まして、やっとこぎつけた本業のアポイントも、いとも簡単に飛んでしまったり。

仕事で行った裁判所、こんな団扇をもらってきた。
仰げば涼しや、水羊羹に感謝。季節は、すっかり大阪夏の陣。
国立大学在籍中の女性に、団扇を見せて意見を聞いてみた。
「すみません、分かりません。」謝らずともよい。浸透度合いなど、こんなもの。




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2008年07月05日

そこのけそこのけ、ダンプが通る

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No.00162

行政は、何もしていない













最近あまり経験しないが、当て逃げを何度か被った。
すれ違いざまに当てられた場合には、追跡が難しい。多いのが、後部である。
強引なターンを施し、追跡して捕まえたこともある。
道を塞いで威圧的に行動、後は想像に任せたい。

以前、何度か警察署へ届けた当て逃げであるが、よく考えてみれば捜査など
している暇も予算もある訳がない。正確なナンバープレート目撃情報がなければ、
彼らも、手の施しようがないのである。御用繁多故に、お引き取り願おう。
結局は当て逃げされる方が災難で終わってしまうのは、なぜか。

ナンバープレートを正確に見ることができれば、問題はない。
マンガで戦闘機同士が正面から、機銃で繰り広げる空中戦があるが、
見付けた次の瞬間は、すれ違っているはずである。
去り行く車の、ナンバーなんてどうやって視認できるのか。

ピカピカにワックスをかけていたら、それはダンプではない。
おそらく、プロレスラーか何かの類だろう。
そしてダンプのナンバープレートは必ず、奥に付いている。
泥で汚れたナンバープレートは、停車時さえも視認が不可能に近いのだ。

前を走るダンプトラックは通常、見かける最も大きな10tダンプである。
しばらくの間、彼の後ろを走ることとなる。
提供する労働のお陰をもって、住みやすくなる部分もあるのだろうが、
納得できない部分も、少なくない。

若い時に、一度だけ空の2tダンプを運転したことがある。
カーブで減速時にブレーキを踏んで、注意を受けた。自分には訳が分からない。
3回、ブレーキを踏んだらブレーキライニングが焼き切れると思え、らしい。
ダンプはエンジンブレーキを使うものであって、大型は排気ブレーキを使う。

では、止まらないのか。そう、止まらないのがダンプなのだ。
飛び出したら、あなたが悪い。諦めなされ、南無阿弥陀仏。運転者も止まれない。
10tが最大積載量の10tダンプだが、あなたは考えたことがあるだろうか。
10tの積載量で設計されているダンプに、過積載すれば止まるのだろうか。

幅が約2mで長さが約5mのデッキ部分である。つまり約10mの積載部分だ。
高さが1mで10㎥の積載になる。比重1.0の水で10tの計算だ。
ダンプは土砂または、砕石を積載する目的で損価値がある代物である。
その対象は平均比重が2.5〜3.5らしい。

つまり1mの高さで積載すれば、25〜35tの積載になる。過積載が常識らしい。
ダンプの運転手だった、前述の同乗者から、聞かされた話だがすり切りで20t入り、
最大60t積載できるらしい。急に止まれるはずがない。そして運転手は今日も、
過積載で走る。横の羽根で支えてあるのは、安全でなく生活なのだ。





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2008年07月01日

縫い針で、何をする?

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No.00158

また、ボタンが取れてるし〜














スーパーの商品に縫い針だって。何々?サバの切り身に縫い針を、刺した?
捕まってよかったな。おい、気を付けろよ。サバの切り身だってよ。
まァ、関西のほうだけど。魚屋の奥さんの犯行だってさ。
近所にスーパーができたら、そりゃ大変だな。売上なんか、おしまいだよ。

でも仕方がないじゃないか。世の中の流れなんだから。
そんなこと言ってたら、キリがないよ。商店街なんか、日本中がそうなんだから。
駅前の布団屋なんか、誰も人がいないし。そうそう、金物屋の息子なんか
仕入れ金額より、ホームセンターの売値の方が安いって、ぼやいてたぜ。

しかし、おまえたちって、毎朝、こんなモンばっかり食べてんの?
この目玉焼きって、俺は半熟って好きじゃないの知ってるだろ。
そうそう、駅前にあった瀬戸物屋、閉めて息子が不動産屋を始めたらしいな。
話がすぐに割れるんじゃないか?要らない物まで、セット物ですとか。

お、ウナギがニセモノだってさ。まァ、滅多に見れないから、どうでもいいや。
何々?アジもイワシも、また値上がりだって?この前、居酒屋チェーンの社長が、
「鯛君、イワシ様」と言っていたな。このことか。昔は、庶民の魚でよォ。
鯛なんて、庶民が食べられるモンじゃなかったんだ。聞いてるの?

徳川家康が鯛、好きなんだよ。それで鯛の天ぷら、食い過ぎて死んだんだ。
エルビス・プレスリーはドーナツ、食い過ぎて死んだんだよ。
おれも、こんなトーストなんて食べていたら、早死にするんじゃねえか?
マーガリンだって高くなったんだろ?バターでも、同じだけどさ。

「出張」と称して新入社員の女性をホテルに連れ込み、わいせつな行為だって。
49歳かァ。いいなァ、こいつ。俺と同じ年じゃないか。
お、知事の平均所得は1,913万円だって。俺の4倍じゃないか。いいなァ。
え?国会議員の平均所得は2,580万円だと。いいなァ、こいつら。

おい、俺の話を聞いてんのか。バザーなんか、どうでもいいじゃないか。
返事くらい、してくれてもいいだろ。せめて、相槌くらい打ったらどうなんだ。
お地蔵さんじゃあるまいし。もっとも、お地蔵さんは手芸なんかしないけどな。
まったく、何で俺までトーストなんだよ。欧米かっつうの。

おまえは、気楽でいいよな。何にも考えてないんだから。
だいたい、俺が朝は、炊き立てのご飯と味噌汁だってことくらい、
分かってるだろ。何十年、俺の女房やっているんだ。
炊飯器のセットくらい、バカでもできるぞ。それを忘れやがって。

「うるさいわね。毎朝、毎朝。新聞くらい、黙って読みなさいよ。
 いちいち、あなたの話を聞いていられるほど、暇じゃないのよ。
 会社でもそうだから、いつまでも係長止まりなんじゃないのよ。
 だいたい、何よ。大の男が、済んだことをいつまでも、ちくちく、と。」




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2008年06月30日

キタノサウルスが、見ていた

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No.00157

今回もフィクションなんだからね! highdyおとうさん、突っ込まないでよ?














大柄なあの人は、阪急電車からここまで歩いてるんだもんね。かなりあるよ。
もしかして、ダイエットしてるのかな。無理したらだめだよ。ほどほどに、ね。
女の人は、みんな楽しそうに会社へ行くもんだね。笑い声が弾んでるもん。
それに比べて男は、くたびれているね。いろいろ、抱えてるのかなァ。

あ、あの人は別だよ。早足で歩くね。いつも、そうだけど。元気だね。うん。
あんな男の人がいると、職場も明るいだろうね。笑いが絶えないだろうな。
あれ、あの人。眼帯付けてるよ。人混みの中じゃ、歩きづらいだろうな。
ほら、ぶつかった。あ〜あ、相手が悪いよ。あんなこと、されてる。痛そう。

やっと静かになったね。ボクは、この静けさが好きなんだ。
ここは、はずれだから、通勤時間帯だけ賑やかだけど。静かで、いいや。
あ、だめだよ。こんなところで煙草、吸っちゃ。補導されるよ。早く。
早く、止めないと。ここは巡回に。ほら、言わんこっちゃない。あ〜あ。

あれ、今日だったっけ?パンフレットも、そんなに運ぶと重いでしょ。
大変だね。ボク、後ろは見えないんだ。でも。音は聞こえるよ。
底に当たる、そう。そのスコンスコンて、小気味いい音。好きだね、ボク。
あ、新聞。もうそんな時間なんだね。あ、そこに空き缶、置かないでよ。

「ごめ。ハァハァ、走って来ちゃった。ハァハァ。かなり、待ったァ?」
「さっき、来たばかりだよ。大丈夫。大丈夫。梅田は始めて?」
「何度か、来てるけど百貨店ばかりだったから。ぐるぐる、探しちゃった。」
「そうだったの。もう、大丈夫?うん。じゃ、まず、お茶でも飲もうか。」

「どっか、雰囲気のいい店、知ってる?私、ブログで知り合った人と、
 こうやって会うの、初めて。普通だったら、こっちから誘ったり
 しないんだけど。何か、ピンと来ちゃった。ごめんね、驚いた?
 行動的だなって、思ってるでしょ。私、誤解されやすいもんなァ。」

よく言うよ、あの女。毎週、ここで待ち合わせしてるくせに。と、言うことは
先週の男にも、ご馳走させただけで終わったね。常套手段だね。
男の人、いつも真面目なカンジだけど、ああいう男が騙されるんだね。
相手の懐具合見て、店を選んでるんだよ。幸せには、なれないタイプだね。

早苗さん、こんばんは!もう、遅いのに、まだやってるんだね。家に帰っても、
誰もいなかったね、そう言えば。子供さんもできなかったし。
頑張り屋だから、ご主人の看病しながら掃除婦も続けてたもんね。
知らなかったよ。3年前まで、会社経営してたなんて。

ありがとう、早苗さん。いいよ、いいよ。そんなに丁寧に拭いてくれなくっても。
どうせ、すぐ汚れるんだ。外じゃないだけ、マシなんだ。
それより早苗さん、血圧は大丈夫かなァ。無理しないでね。それだけが心配なんだ。
ご主人が経営で失敗した、60億円を完済するくらい、頑張り屋なんだし。





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2008年06月26日

お岳さん

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No.00153

びいにじゅうくやあ!













ごめんください。ごめんくださ〜い。どなたか、いませんかァ。すみませ〜ん。たのもォ。
お留守かしら。さっき、物音がしたような気がしたんだけど。いないのかしら、ねェ。
これだから、田舎ってイヤなのよね。だいたい、主人が突然、田舎生活だ、なんて。
二人とも、横浜なんだから。何も、こんな誰も知らないところへ越して来なくても…

「何をブツブツ、言っておるか。ワシが雪隠におったら、外で何やら、騒がしい。
慌てて出てきたんだ。おまえは誰ぢゃ。見かけん顔じゃが。物取りか。物取りなら、
官憲に突き出してやらねば。何者ぢゃ。名を名乗れ。不審な、おなごめ。
ん?何か、持っておるな。何ぢゃ。包みを開けてみい。」

あ、あ、あ、あやしいものなんかじゃ、ありません。そんな、いきなり。
昨日、越してきた川の横の、山下と言います。挨拶に来たんです。
あやしいものじゃ、ありません。これは、ご挨拶にシュウマイを持って来たんです。
主人と二人で、ここに暮らそうか、と。横浜から来たんです。

「ふん、支那の喰いモンか。まあいい。置いていけ。ん?まだ、何か用か?
用が済んだら、とっとと帰れ。ワシは忙しいんぢゃ。早よ、帰れ。雪隠、雪隠。」
…何なの?あの、おばあさんたら。まったく、失礼しちゃうわ。
せっかく、緋陽軒のシュウマイを買ってきてあげたのに。パックだけど。

あら、あなた。高山さんは、留守だったの?役場で隣保の方って紹介されたんでしょ。
いたの。そう。良かった。そう。カンジのいい人だったのね。奥さんだけ?
それが、変なおばあさんなの。失礼しちゃうわ、まったく。ねえ、セッチンてなあに?
あなたも知らないの?シュウマイ、あげたら支那の食いモンか、だって。

ああ、山下さん、こんにちは。どうですか。落ち着きましたか?ええ、静かでしょ。
ここは、自然も豊かだし。食べ物はあるし。経済的にも潤っているから、のんびりと。
川の魚は、おいしいし。ええ。うるさいのは、あの…また、始まった。
飛んでる、飛行機を見たら、ああやって竹槍を突くんです。何を考えてんだか。

うるせえぞ。お岳ばあさん、騒ぐな。そんなスティックなんぞ、持ちやがって。
「敵機来襲〜!」うわ、あぶねえなァ。刺さったらどうすんだよ。
「うるさいっ。毛唐の言葉を使いやがって。海軍中佐の主人が戻ってきたら、
 ただぢゃ、済まぬから、覚悟しておけ。」やめろ、危ねえなァ。

本名は広瀬竹子って、言うの。ほら、いつも竹槍を置いてるだろ。あの、竹だよ。
おやじさんが登山好きだったし、御岳山が見えるだろ。それで勝手に岳子と書くんだ。
みんな知ってるし、逆らうとうるさいだろ。だから、岳子さんって書くんだ。
だいたい、日本中に御岳山って、いくつあるのか、知ってるかい?

何が、海軍中佐だよ。戦時中に広瀬中佐って人情肌の人がいたんだってさ。
自分の名前が広瀬だから、言ってるだけだよ。お岳さんの旦那は、陸軍の二等兵だよ。
前線に行く前に、戦争が終わったんだ。死んだ親父の同級生だから、よく知ってるよ。
旦那がアメリカの女と逃げてから、頭がおかしくなったんだ。





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2008年05月07日

渋滞

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No.00103

何時や思うてんねん。わざわざ撮影しに行くなよ〜            














都会の至便に感謝の念など、どこかの駅に置き忘れて自然の恵みを追いかける。
それを愚かなどと言えるほど、自分は聖人君子ではない。凡夫のあさましさよ。
休暇になる時、大阪に住んでいれば和歌山県、三重県、福井県と足を伸ばす。
戦士の休息、束の間の安らぎ。宵の流れ星。明けの明星、黄昏の平凡。

大阪市城東区に住んでいた新婚当時、身分不相応な3ナンバー。
阪神高速道路環状線から松原線。西名阪自動車道で、伊勢路の暴走運転。
怖さを知らない、ということは愚かさの中に幸せである。
パッシングとホーンで唯我独尊。当時、抜いた数だけ今、先を譲る。

賢島の潮風を好んだ。何度か、足を伸ばす。今では、スタイルも良くなった。
海育ちは海育ち。自らの借景よろしく、暫時の享受。いただく魚、味もひとしお。
太平洋に、臨む阿呆が仁王立ち。天気がよければ、アルゼンチンまで見える。
視力が今ひとつ足りぬ。残念、残念。今日のところは、これくらいにしてやろう。

伊勢自動車道も久居市までしか、開通していなかった。
23年前の話である。いろんな意味で、幸せだったのかも知れない。
さてさて、鳥羽市から久居市まで帰路の渋滞、大渋滞。喰う寝る処に、住む処。
見ればナンバープレート、「大阪」「大阪」「なにわ」「和泉」「大阪」…

気の毒だが、三重県には住むまいぞ。観光季節は傍迷惑も、むごたらしや。
大して金ぞ落としもせずに、余所者どもで近所も行けぬ。そんなことを考えた。
気の毒で仕方ないなど、無責任。煙草は町内で、と言われても吸いません。
やおら左折の、前の車は「大阪」ナンバー。おや?

ついていけば、あららこららの抜け道、見っけ。こいつァ、しめた。天下、取った。
何度か繰り返して、随分と要領よく。住民の危険など、みんな気付かず。
たまには当たる、行き止まり。神もたまには仕事する。罰当たりの不信心。
やっと、ついたぞ久居インター。しかし、まだまだ大阪市、はるかかなた。

羽生PA38Km、東松山IC42Km、宝塚東TN40km、久留米IC46km
などと残酷な数字が、ニュースになる
交通集中、仕方がないが乗っている子供たちの防衛策や、寝ることのみ。
4世紀から5世紀にかけて、ゲルマン民族も大移動を試みた。動かぬは北ゲルマン。

中国自動車道は、大阪北部へ通じる。通過すれば名神高速で東京方面に。
山陽道から合流した後、宝塚市へ向かう東行き。
表示は上りだが、傾斜は急な下り坂。カーブも続き、西宮市北部で大渋滞。
日頃から混むものを、今は帰省の帰り。ガソリン代も高騰直後、お気の毒。

路側帯をすり抜け、しめしめ。待機するパトカー、マイクで停止命令。
見れば向こうも、回転灯の誇らしげ。ああ、うらめしや、反則金も容赦ない。
取り締まる側もお疲れ様。世間は家族と団欒時刻。逆恨みの悪態続き。
皆様、お気を付けてお帰りください。お土産は無事故でいいの、お父さん。




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2008年05月02日

綿帽子

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No.00098

虎の子の種子、どこかへ行っちゃた〜















政府の発令をイチイチ、聞いていない。
マスコミがお祭り騒ぎをしてくれて初めて、事の重大さに気付く。
法曹界に籍を置かれた方であっても、すべての法律に精通している方、
わずかしか存在しない、と聞く。

多岐に亘る知識、何もかも知っている方が不思議なように思える。
そして庶民は、火の粉を目の当たりにしてから、狼狽する。
凡庸たる自分も、その類に例外ではない。
つい最近まで知らなかったこと、相当に多いはずだ。

この前、ガソリン価格が下がってホッとした。
昨年は3万km以上を、燃費6から7km/Lの車で走った。
同様の走行距離、今年はそうならないと思うけど。
4月30日の夜、遅くに帰宅する途中に並んだ、近所のガソリンスタンド。

ガソリン価格が上がるなんて、直前まで知らなかった。
いわゆる寝耳に水なのだが、中耳炎になりかねない。
財源確保は自分にだって分かる。首相を始め、心労は想像に容易だ。
米びつが空になったら、何だってしなければなるまい。

運輸業を営む経営者を何人も、存じ上げている。
収益の圧迫は、火を見るよりも明らか。結局は、経費節減に走る。
最大の経費は、人件費である。企業存続のために、避けては通れぬ大井川。
懸念は二次災害である。必ず、事故が起きる。ドライバーに安眠は、お召し上げ。

長距離トラックの苦労をご存知か。零細企業は、高速道路通行料金を給与から天引く。
国道をすれすれ、カーブを曲がる。集中力も瞬間の欠如が、大事故を招く。
坂道を燃料節約で登るなら、手前の下りも暴走せざるを得ない。
過積載の遠心力、タイヤも溝がない。すべてにおいて乗用車とは、雲泥の差。

自分は2t車以上の運転経験がない。職業運転手の経験もない。
膨大な経験値、ほとんどが普通乗用車である。
しかし、車の怖さを知っている経験値なのである。
職業運転手のストレスが軽減されることは、モータリゼーションにありえない。

タンポポが種子を付ける。
風に飛ばして、遠くの地にまで子孫繁栄の本能が働く。
綿帽子は周到なメカニズムのもと、やっとの思いで種子を付けたのだ。
随分の苦労もあったろうに。やっと巣立つ子供を送る心境や、いかに。

苦労して作った種子を、暫定税率の風が吹き飛ばす。
吹いたのは大地に向けて飛ばせない、虎の子の種子を消してしまう風であった。
綿帽子の種子が飛び始めると、耳を塞げというらしい。
耳に入ると、中耳炎になるかもしれないようだ。





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2008年04月30日

介護

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No.00096

介護














ますます快適になる自動車であるが、高級車のエアサスをご存知であろうか。
エアー・サスペンションの略であり、既に20年以上の実績がある。
路上の段差を吸収し、搭乗者に不快感を伝えない。
消費社会の老年期は、飽くなき快適性の追及を商品化していく。

あなたは、車椅子に乗った経験がおありか?
健常者が使用する機会は、皆無に等しい。必要などないのである。
ホームヘルパー研修を受講すれば、車椅子を押すカリキュラムがある。
押す方、乗る方を交代で体験する。

押す方の研修だけが目的ではない。
車椅子に乗る人の立場を理解することも、重要な研修なのだ。
普及タイブの車椅子は、自転車の構造に似ている。
自転車なら、臀部を浮かせることにより段差衝撃を避けられる。

普及型車椅子利用者のすべてが、衝撃を伝達される。
段差の通過に、臀部を浮かせる自由があれば車椅子など利用しない。
利用者の身になって車椅子を押すことが、最大の研修目的なのである。
身体が不自由でなければ、介護は必要ないのだ。

加齢臭、という言葉が存在する。不飽和アルデヒドを根源とする異臭である。
46歳の自分に気付かないだけ。既に、抗えないものが進行している。
やがて異臭が増し、身体機能が衰え、排泄の処理も自分ではできなくなる。
それらを歓迎するものは、いない。

自分のために身体を、幸せを、削ってくれた家族に介護が必要になる。
天寿を全うする限り、あなたも間違いなく介護が必要になるのだ。
家族は営利企業ではない。愛情は無機質ではない、はずである。
自由が利かなくなった時、生ゴミ回収日に出せますか?

製品の存在を知らないが、経済的余裕があればエアサス車椅子に乗れるであろう。
エアサスが、ショックアブソーバーが、段差の衝撃を吸収してくれる。
しかし経済ピラミッドの原則、恩恵は一部の富裕層に限られるはずだ。
ほとんどの日本人は、介護の車椅子に段差衝撃から逃れられない。

介護する対象がいない自分は、介護される立場を理解したかった。
資格を修了したのは、それだけのため。介護職に就いたことはない。
介護業者の運営が年々、厳しくなる。安易な創業者が、身売りする。
収益の悪化は、介護就労者の労働条件を悪化させる。アメリカの二の舞だ。

ミニチュアダックスンドが飛び付いて老婆が転倒し、骨折。
散歩中の注意義務を怠った飼い主が、大阪地裁で有罪判決。老婆は、亡くなった。
自分たちの今日を作ってくれた先輩方に、こういう仕打ちがあるものか。
自分に、安寧な消え方を望むなら、先輩に段差を伝えない努力をして欲しい、と思う。





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2008年04月26日

追悼

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No.00092

会社を清算してでも賠償してあげて欲しい!















随分と、以前に買ったプリペイドカードである。
このカードが、JRにあまり乗っていないことの証言者なのだ。
必要な時は、利用するが今は、ほとんど乗らなくなった。
3年前の事故が、きっかけではないのだが。

朝一番に、JR中山寺駅で車を置き、大阪天満宮駅まで利用するはずであった。
思った以上に時間のかかった事務処理。結局、電車を諦めた。
予定の大阪家庭裁判所へは、車で向かった。他にも用ができたからである。
書類を受け取るだけの用が済み、不幸な出来事は車中、ラジオで知らされた。

従業員の家族が、奇跡的に一命を取り留める。
迎えに行った従業員。些少ではあったが、経理から見舞金を支出した。
情報が上積みされる度に、重さを感じる。
まるで金属性の製本報告書を、背中に積み上げられた気分であった。

時の経過と共に、数値が変わる。
増えたのは被害者の数だけ、ではなかった。
憤りを既に、通過する。捏造された報告は、隠しきれない。
まるで暴れる動物、閉じ込めたバケツの蓋を、必死に押さえているか、のように。

JRに勤務する知人が、ほとんど母子家庭状態であった。
家にも帰れず会社に宿泊、帰宅にも30分程度の距離でさえ。
知られざる、異常な企業体質が露呈したことで、救われた者さえいるであろう、
しかし悲しみの代償は、計り知れない。そして、戻ることはありえないのだ。

無責任な立場の、主観までが声を荒げる。便乗発言さえ飛び出してくる。
やがては遺族や、かろうじて一命を取り留めた人間を苦しめ始めるのだ。
とある熟年タレントの発言が、印象的だった。
「JR西日本は会社を潰してでも、償うべきだ。」経営者として、同感であった。

軍事的意義と独占資本確立を目的とした日本国有鉄道と、
資本主義理論の中で伸びてきた阪急電車では、自ずとカラーが違う。
東西線の延伸で、兵庫県の前途ある若者が、大阪府を通過して、
京都府の大学へ行けるようになった。そして火の粉の多くは、彼らに降りかかる。

乗車時間の短縮は、自分たちさえ恩恵を被った。
愚かな自分は、陰で繰り広げられる過当競争を知らなかった。
事件の後、乗らざるを得ないJR福知山線で、先頭車両に乗る人の多さに驚く。
何度、通過したであろう。目を閉じて、祈ることしかできない自分がもどかしい。

組織の頂点は、人間の頂点ではない。何人たりとも、他人を不幸にする権限は
与えられていないはずである。自分の家族を、差し出せるものか。
昨日の追悼慰霊式も、加害者に誠意を感じなかったのは、自分だけだろうか。
遺族への配慮、か知らないが最大の被害者である運転手は、追悼の対象から外された。






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2008年04月22日

遠山の金さん

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No.00088

刺青って痛そうやな〜












北町奉行、遠山佐衛門尉様ァ…御出座〜

これより国民年金および厚生年金の掛け金着服の件につき吟味をいたす。
一同の者、面を上げい。
さて永田町口入商、舛添屋その方、年金講などと称し、庶民から集めた金子を着服いたし
講の期限が到来した民に支払わぬ、と訴えが出ておるが、これに相違ないか。

恐れながら、お奉行様に申し上げます。
私共はまったく、身に覚えがございません。はてさて、一体なぜこのような仕打ちを
受けるのか全く検討も付きかねます。
私共では番頭や手代、丁稚にいたるまで日々、寝る間も惜しんで励んでおります。

それでは先代の胴元、柳澤屋に聞く。そこもとは覚えがあろう。

お奉行様に申し上げます。手前共にもまったく見に覚えがございません。
一体、誰がそのようなことを申しておるのか、お聞かせくださいまし。
確かに年金講は、民よりお預かりした金子を積み立てていただいております。
ご隠居なさる時に、毎月お渡しいたして
それはもう喜んでいただいておる次第でございます。
年番制ゆえ、今は舛添屋様にお渡ししておりますが、手前共では、着服など
滅相もございません。舛添屋様も同様でございましょう。

そうだ、そうだ。柳澤屋様は、生き仏のようなお人でぃ。そうだ。そうだ。

控えい。場所をわきまえぬか、お白州であるぞ。

お奉行、柳澤屋様のおっしゃるとおりでございます。
一体、どこの誰が申しているのか、お聞かせいただきたいものでございます。

そうだ、そうだ。連れてきてみろってんだ。
そうだ。そんなヤツなんざ、いるもんか。そうだ。そうだ。

ええい、やかましい。おとなしく聞いてりゃ、言いたいことを抜かしやがって。
見事に咲いた、お目付け桜。こいつが何もかもお見通しなんでい。
隠居した民が支払いを願い出れば、掛けた年数が足りねえ、と抜かしやがる。
証文を持ってこい、だ記録にねえ、だ好き放題しやがって。
てめえら、その金で物見遊山に行ったことまで、調べはついてんだ。

だいたい枡添屋。てめえは介護福祉従事者の基本給を上げろ、などと
心にもねえことを抜かしやがって。本気で改革する気もねえくせに、
解散後の根回しをしやがったな。また、しらじらしい言い訳なんざ誰も…




読者の方には、誠に申し訳ございませんが先ほどより、
入力コンピュータの不具合により、データが消えてしまいました。
来年の3月31日までに必ず、復旧させますのでご理解ください。
今回の記述は、この辺で失礼させていただきます。




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2008年03月25日

「相棒」

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No.00060

「相棒」
















去る3月19日、人気ドラマ「相棒」の最終回であった。
今日が何日になるのか、分からなくなるほど惚けている訳では、ないのだが
近いものはあるのだろうけど。
実は録画してあったものを、やっと見ることができた。
雑駁な所用が2時間ドラマを観賞する、心の余裕さえ与えなかったのかも知れない。

経験を重ねた年齢の俳優に、少なからず興味を持つ。
水谷豊氏や岸辺一徳氏は、そのなかの最たるものであり、
自分をテレビの前に、おとなしく座らせる。
今回も、彼らは自分の無責任な興味を裏切るどころか、満足以上を置いていったのだ。

死刑判決から19年も執行されず、やがては拘束の中で病死を迎えた。
しかし、死刑囚の罪状には冤罪の疑いを払拭できない人たちの存在があった。
毎回の如く、巧みに解決していく杉下警部と亀山巡査部長。
二人の「相棒」は特命係という架空の部署に、所属する。

獄中で死刑囚が病死した後に、
当時の捜査担当警部補と、担当検事が相次いで殺害される。

19年もの執行延期に不信感を抱く、特命係の杉下警部。
シスターに転身した元法務大臣を訪ねる。

殺害された女性と交際していた男は、未だ結婚しない。
死刑が確定した時、母親は自ら命を絶つ。
引き受けた弁護士は、その事件に呪縛されたままに時間を過ごす。
得心できずに有罪判決を容認したことを、ずっと引きずる判事。
法務大臣を辞任したシスターさえも、25年前の事件が引き金になっていた。

物盗りの犯行と見せかけた事件に杉下警部が、あることに気付いた。
当時からデザインも2度、変わっている紙幣が犯人の手にあったことを。
旧紙幣、真犯人が手放す日を25年間、待ち続けた警部補が真犯人にたどり着く。
警部補と検事は、その真犯人の手によって消されてしまったのだ。

前回放映分で、司法解剖に対する国の姿勢を露呈させた。
東京23区の内なら、事件性の遺体にメスが入る。
しかし、それ以外の場合は国の予算も年3,000体である、と。
御用繁多で日の目を見ずに、病死扱いされる遺体の数やいかに。

脚本家とは、凄い職業と思う。
娯楽として終わらせずテレビの前、不特定多数に矛盾を投げかけた。
現法務大臣役、官房室長らの会話シーン。
25年の冤罪も国家賠償法では、わずか900万円程度である、と。

冤罪のまま、一生を終えた男の存在。
男の父は既に、自殺によって妻をも失っている。
もちろん世評も含めて失ったものは、寛容の限界を超えているのだ。
父が判事を許す、と告げたシーンを今回、撮影してみた。






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2008年03月11日

「水戸黄門」3

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水戸黄門
















電池容量が1日と保たなくなり、
携帯電話の機種変更をしたのが、昨年の夏であった。
気に入らなかったが、欲しい機種は売り切れらしい。
仕方がなく、在庫の最新機種に交換した。

携帯電話のメールに、返答する。
「これから水戸黄門を見ながら、夕食…」と入力したかった。
若者に受けるようデザイン重視の機種だが、対象年齢が違っていたようだ。
「水戸黄門」が変換できない。それも道理、シャープ製である。

月曜、20時からは「水戸黄門」を放映している。
松下電器だけの提供だ。当然、CMはパナソニック製品のみである。
食い詰め浪人親子と思しき、行き倒れ状態に親切駕籠屋が声を掛ける。
「親切ごかしの雲助」呼ばわりして親子が立ち去るところから、話が始まる。

力尽きた親子が長屋に運び込まれ、介抱される。奇しくも先程の駕籠屋の住まいだ。
放浪の果てに長屋の人情を受ける。そのうち子供の方は、長屋暮らしに憧れる。
実は二人、親子ではない。家督相続の御家騒動に巻き込まれた、若君と忠臣であった。
その忠臣、二刀流の使い手であり、助三郎には見覚えがある達人だったのだ。
若君、亡き者に画策する一派から逃れ江戸表から、国許へ連れて行こうとする。
舞台は東尋坊がちょこっとだけ、You Tubeのおまけ画像さながら、福井の地であった。

たいていが代官屋敷を舞台にし、「出あえ、出あえ。」と出会い系サイトでも促すような
掛け声と共に、家来が出てくる。
今回は少しばかり捻りが加えられ、長屋の入り口で見モノの乱闘が始まった。
例の如く、寄ってたかって棒やら刀、手にした家来は爺さんたちに殺意を抱く。
代わって佐々木助三郎、渥美格之進は素手で凶刃の下をかいくぐる。
やがて相手の刀、取ったと思えば裏返し峰打ち、とする。
武道の知識はないが、余程の力量差がなければできない、ように思うが如何に。

「格さん、助さん、もういいでしょう。」と黄門様。舞台セットの時計は45分を指す。
荘厳な音楽と共に葵の御紋、印籠のお出ましだ。
ここで見ていた、おばあちゃんは拍手して喜ぶはずだ。
印籠が本物やら偽者やら確認もせず、皆は畏まる。
暴れん坊将軍の場合、闖入者が上様と判ってから悪人は歯向かい始める段取りだ。

毎回、思うのだが御老公一行に切りつける家臣たちに、自身の意思はない。
上司に言われ、家族の生活を考えて裏金作りに加担するお役人様に似ている。
成功すれば年寄り、斬殺しているのだが助さんや格さん、或いは風車の弥七によって
殺人罪または業務上過失致死罪の適用を免れる。
しかし、見ていると結構に痛そうだ。自分は思う。役者でなくてよかった。
なぜスパッツに履き替えるのか知らないが、疾風のお娟、家臣たち以外を受け持つ。

さて、この家臣たちであるが後になって、背筋の凍る思いであろう。
知らず、とはいえ天下の副将軍を切ろう、としたのである。
仲間内で飲みながら、自分たちの命拾いを反芻しているだろうこと、想像に容易。
お忍びでなければ不可抗力など通用せず、家族もろとも処刑されていたのだ。

痛快な時代劇として位置付けられた、老人向けの娯楽番組である。
精神的には、すっかり老人の自分は欠かさず見てしまう。
自分は東野英治郎、演ずる御老公が固定概念にある。
世代交代し、現御老公役は助三郎役から出世した、稀有なキャストである。
最近、風車の弥七もキャスト交代した。
弥七が投げる風車、実は助三郎時代から里見浩太朗氏の仕業、と聞いている。 





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2008年03月08日

「おしどり右京捕物車」2

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「おしどり右京捕物車」某放送局にて現在、放映中だ。
朝日放送と松竹が製作した時代劇である。

システムについて明るくないが、地方局は
このような過去の映像を放映してくれる。

当該放送局が取り扱う、至福の時間帯は
正午からの1時間であった。

片平なぎさ氏が肥後熊本城の姫君、あおい輝彦氏が徳川家康の御孫君という強引な設定の
「雪姫隠密道中記」という痛快時代劇に、影で支える行商薬売りとして中村敦夫氏が出演していた。
肥後熊本から江戸へ旅するシリーズ物だから、終期が見えてくる。
当然、すべてに観賞した。次回放映のシリーズ、題目に首を傾げた。車とは、何ぞや。

中村敦夫氏と同僚与力の、前田吟氏が毎回、出演する。
第一話、息子を捕らえられ処刑された盗賊の、復讐奸計に堕ちる。
降ってくる材木の山、「北町の虎」も下敷きに。一命だけは取り留めるが。
下半身を不遇のものにしてしまった、中村敦夫氏が演じる神谷右京。
若き日のジュディ・オング氏、健気な奥方を巧みに演じる。

下半身不随では務まらぬ。お役御免になり役宅を追われる。
右京の不幸は、それだけではなかった。
執拗に追われ、転々とするうちに奥方が流産してしまう。
自暴自棄の右京に、やがて車が作られる。乳母車に似たそれは、高耐久なかなかのもの。
そして鞭をマスターし日々、丹念を怠らない。並行して奥方は車の押し方を体得する。

車を、ただ押すのではない。
取り巻く敵の攻撃をかわしながら夫の指示で、右に左に。押して引いて、曲がって止めて。
そこに茶番があり、時代劇の見方としてお約束に目をつぶらなければいけない。
決死の覚悟、敵が一斉にかかれば、勝てるわけがない。
勧善懲悪の時代劇では必ず、別々に切り込んでくる、お約束がある。

そんな中、スニーカーも履かず、着物姿で奥方も何ができるものぞ。
紆余曲折、車を操作し難を逃れたところに右京の鞭が、悪人を許さない。
空を唸り、巻きつけた鞭を手繰り寄せ刀でさす、とどめ。
相手の刀、鞭で絡めて引いたと思えば背後の悪党、胸に刺さる。
車の前部、板をすばやく抜き取り飛んでくる矢に盾とした。
貸本屋のレンタル物を重ねて胸に忍ばせ、銃弾まで防ぐ始末。
すべてにおいて間一髪の捕物が、見ものなのだ。

立場上、また実力の差に捕らえることができない親友の前田吟氏から、
一件、一両で案件を仕入れる。
生計の主なるものは、その報酬である。
夫、右京の独断により夫婦は生きる道を定めた。

封建制度の渦中、妻は夫の言葉に従う男尊女卑が当然。
今でも貫く男も居る、と聞く。
さて男の知恵が常に、勝るとは限るまい。
現代であれば話し合い、別の生き方を当然にして見出せたであろう。
しかしながら、それでは見世物にならぬ。
放映を見逃さない自分は、無責任な視聴者に過ぎないような気がする。



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2008年02月18日

駐車場2

86a90b37.jpg
一歩も家を出なかった昨日。電話もかかって来なかった。口に出した言葉は「いただきます。」を3回だけ。そして今日は、それを2回。
もう少し経てば、出掛ける。たぶん今夜は、数日分の言葉が口をついて出るのであろう。

 さて画像は先日、大阪府の某駐車場で撮影したものである。所有者や使用者を限定できるナンバープレートを公開する権利を持ち合わせていない自分は、対象の全容を撮影しなかった。そこは、理解を望むところである。
 実は撮影していない運転席側が大きく、スペースを取ってある。そして反対側は、このように境界をはみ出ている。しかも切ったハンドルを戻していないため、タイヤが邪魔をする。結果として、隣には駐車していない。しかし、見渡すところ満車に近い。
 と、ある国産高級車であるが他府県ナンバーである。そのあたりで見かけるのは珍しい交付地であった。旅の恥は掻き捨て、なのかは知らない。現在は近隣在住者なのかも知れない。推測の域を超えることはない。観点を変え、操縦技術に熟されていないのかも知れない。で、あれば5m超の車で街を走らないで欲しい。自分さえ良ければいいのですか、と思ってしまう。

 この運転手、ミラーを格納している。大阪府で駐車する場合、たいていの方はミラーを格納する。美しい光景に感じている。地方であっても現在、駐車場の個々、車両間隔を同程度に線引きしてある。当然、格納しないミラーは横をすり抜けたり、隣の区画に駐車する時の乗降に支障をきたす。都会に住む運転者の方が、その道理に認識を持っているのだろう。

 高利用度の駐車場で、空いている区画を探し回ることはないだろうか。実は自分の車も、画像の車長に近い。位置に過信はできないが車止めいっぱいに駐車すれば、はみ出ないし空き区画を探す方にとっても通過しやすい。困るのは軽自動車などの車長が短い車が先客の場合、近くまで行ってやっと空いていないことが分かる。知人で、前を横の先客に合わせて駐車する方がいた。前述の困惑を避ける配慮らしい。軽自動車はトランクでなく、後部のハッチドアを開閉する車が多い。買い物の後、スペースを空けているから後部に荷物を積みやすくなる副産物を教えてくれた。
  
 懐が段々、貧しくなる時勢に心の貧しさは失いたくない。
画像の方が、急いでおられてやってしまった過失である、と信じたい。



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2008年02月16日

どっち、行ったらええねん?1

ea6c976d.JPG  昨年、盆休みに滋賀県内で撮影した道路案内標識である。どちらも同じ地名「甲賀」を指している。「甲賀」へ行きたい場合、どちらへ行けばいいのだろう。こういうのを役立たず、と言う。
 甲賀市は平成の大合併、として2004年に甲賀郡の5町を併合させたものらしい。よく見ると、標識板に上から貼り付けた跡がある。おそらく旧地名が印刷されてものに、上書きしたのであろう。しかし本来の役目、つまり標識を必要、とする人の立場を配慮したものではない。決定権者には、それなりの言い訳があるだろう。しかし、こういう程度の仕事をしている輩が存在する限り、「お役所仕事」と言われても仕方がない。
 公務員で粉骨砕身、頑張っている方を少なからず知っている。教育熱心のあまり、過労死でご主人を亡くした知人もいる。しかし一方で、こんな標識を掲げる神経の持ち主は、将来に亘り安定収入を得ているのだ。おそらく受注した現業者も、消化不良のまま作業を終えたに違いない。
 
 道路案内標識について海外から、嘲笑の対象となっていることを聞いたことがある。地方で高速道路入り口を探し、途中で道路案内標識がまったく見つからなくなった経験は、一度や二度ではない。本末転倒し、案内していることが自己満足に浸っているように思える。この場合、既に行政区の名称が変わっている。しかし通称や地名が変わっていない。例えば「町」が存在しないのなら「町」の文字だけ消すようには、できなかったのだろうか。必要なサービスを、必要な人たちのために行うのが彼らの存在価値と思う。
 そして道路のみならず、生きることに迷ったままの男がここにいる。



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2008年02月15日

矢印1

159add68.jpg と、ある市民病院内で見つけた看板である。
看板に矢印が上下、2つ付いてある。上の矢印は、すぐ上の3行を案内してある。看板の使命を果たしている、と言えよう。
 下の矢印は手製の物、と見受けられる。後で追加されたのであろう。禁煙のマークに「敷地内禁煙」と書いてある。さて矢印の役割や、何であろうか。

 禁煙地帯設定が文化的のように思われる風潮を感じる。自分は喫煙経験がないので嫌煙家であり、喫煙可能な場所が減っていくのは賛成だ。ましてや愛煙家の吐いた煙、なぜ吸わなければいけないものか。

 この病院は段階を経て「敷地内禁煙」に踏み切った。館内禁煙が前哨戦であり、寒さにめげず外に出て吸う姿が痛々しかった。そうまでして喫煙するのなら、増税し1本千円にしても吸い続けるのかも知れない。やがて「敷地内禁煙」に変えた。嫌煙家にとっては快挙である。ちなみに件の矢印、病院の玄関は逆の方向にある。ますますもって訳が分からない。


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2008年02月13日

「いただきます」2

 「道路特定財源」「暫定税率」「ガソリン税」と連日、報道されている。それぞれの立場があり報道する側は常に、視聴者の関心をひく報道材料を仕入れる必然がある。長期間、同じ内容ではすぐリモコンを手にされる。報道する立場では、さらに深追いしなければならず、視聴者に共感を得られることが目的となる。
 やがて無駄遣いの検証、と指針が変化する。本当に道路建設のためだけに遣われているのだろうか。答えを最初から、視聴者は知っている。検証の具体性、データ量がリモコンを触られなくて済む。その命題の検証は、同じ取材先を別の放送局や別の放映時刻で憤怒が新たになる事実である。

 確実に収入が減り、確実に負担が増えていく。人類有史以来、言われているらしい「近頃の若い者は・・・」も、その若い方々が減少していくから頼れなくなる。少ない働き手に、働けない家族が寄りかかる。言葉では偉そうに、「年金を払え。」などと言っているが本音は「お願いしますよ〜、払ってくださいよ。」なのである。

 独居中年としては独り言が嫌いなので、基本的にしゃべらない。必ず、日に2、3度だけ口にするのが「いただきます。」のみである。サバンナでの撮影などで食物連鎖のシーンを見れば、たいていの人が心を痛めるらしい。自分も、もちろんにして同類項である。しかし人間は、それ以上に残酷であろう。今を生きるためでなく、明日を生きるために他の生物を口にする。既成事実を当たり前、とするのは仕方がない。「かわいそう。」と偏食する方がおかしい、と定義付けられる。
 上司先輩から「どうせ税金なんだから。」と言われ続けるうちに無駄遣いを既成事実、とし明日の自分を確保するために新しい無駄遣いを立案する。それぞれの立場がある。恵まれた立場、そうでない立場。そして恵まれ過ぎた立場。だが、残酷な無駄遣いをしておきながら納税者に「いただきます。」とは、たぶん言わないだろう。


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2008年02月11日

渋滞1

6a7b9dad.jpg  箕面市内で給油した。146円/Lで満タン、1万円札におつりがわずか。国道171号線から176号線を走行、久しぶりの大渋滞に捉まってしまった。大型トラックも軽自動車も、当然にして動かない。忘れた頃に前の車が滑り出す。動いた、と思ったらもう止まった。まるで夏目漱石の「坊ちゃん」に出てくる、松山市内の坊ちゃん列車だ。「どうりで切符が安い、と思った。」どころではない。切符代が3銭であり、当時の貨幣価値からしても安いのだろうが今、そうは行かない。渋滞も燃費のうち、である。

 インターネットで検索すれば、ガソリン価格のランキング情報が入手できる。レギュラー135円/Lくらいから掲載されているが、かなり距離がある。兵庫県は朝来市、宍粟郡あたりで大阪府は貝塚市や堺市が前述の金額だ。そして高額な地域では、150円/Lを超える表示が目に入る。
 昔、粗悪ガソリンとやら、を聞いたことがある。自分には違いが分からないし、既に存在しないのかも知れない。訪れる場所がバラバラなので、今は給油スタンドを決めていない。3年ほど前、割安だった近所のスタンドが今は驚く単価を掲げているため行かなくなった。

 導入した当初は苦肉の策だったのだろうが、税金を含めたものに税金をかけるという悪法に庶民は、まな板の鯉である。道路特定財源の必要性は理解できる。廃止すれば、道路建設に支障をきたすのであるのなら困る方々も少なくない。一方、燃料高騰で喘ぐ方々が多いのも事実である。勝手なもので道路整備されている地域に住めば、「道路は、もう要らないから燃料代を下げて。」と言う。

 ガソリン代は下げて欲しい。そのくせ今日のような渋滞に遭遇すれば、道路整備を望む。身勝手なオヤジ、その一人が携帯電話のカメラで撮影している。



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